テレワークで得られたのは「第二の人生を歩むための刺激」

家ではたらくカレッジ

テレワークで得られたのは「第二の人生を歩むための刺激」

山崎さんがテレワークに触れたきっかけは、息子さんに勧めたこと。
家で働くカレッジ1期の開催に息子さんと一緒に行ってみようと参加したのがきっかけです。

その後息子さんは別の道に進まれましたが、山崎さんご本人はテレワークを続けています。

山崎さんの主なスキルは「写真撮影」。
テレワークというと、家にこもって行う仕事を想像しがちですが、山崎さんのように現場と家のハイブリットではたらく働き方もあります。撮影の現場はどうしても足を運ばなければなりませんが、編集の作業や打ち合わせはテレワークで行うことも可能。

家にずっとこもっていることが苦手な方には適した働き方ですね。
山崎さんも写真が趣味なだけあり、出かけていくことが大好き。

元々好きだった写真を仕事にできていることも素敵ですが、自分の特性との相性もばっちりですね。

家で働くカレッジに参加した頃は、趣味の写真を仕事にするなんて全く考えていなかったそうです。

「お金がかかるようなイベントだったら行かなかったかもしれないが、和歌山県が開催しているイベントで安心だし、無料だったから。」

好きなことを仕事にするきっかけはなんだったんでしょうか。

ライティングやデザインにも挑戦したけれど…

「テレワークをやってるというと、友達からすごいと言われる。たぶん何をやっているかは理解されていないけれど(笑)」

山崎さんは60代。これまでパソコンを使った仕事をやったことはないそうですが、一緒に働いていても、違和感は全く感じません。

元々、新しいもの好きな性格がテレワークにも役立っているようです。

Instagramも使いこなし、お仕事としても受注されています。

今では写真が仕事の柱になっている山崎さんですが、実は、家で働くカレッジを卒業した後、ライティングやデザインなど様々なスキルの習得に挑戦しています。

しかしどれも途中で断念。

「これを自分が習得するには膨大な時間が必要だろうなと感じた。時間ももったいないから、元々好きだったカメラを仕事にできないかな、と考えるようになりました。」

「好きなことを仕事にする」と決断するのは意外に難しいこと。山崎さんは様々なことにチャレンジすることで、自分の道を定めていくことができたようです。

「仕事」だからこその刺激

山崎さんはカメラの仕事をする時、

「お金をもらいながら勉強している」

と感じているそう。

「プロ意識が足りないかも…」と不安になることもあると言いますが、チームメンバーの私からみてもぐんぐんと撮影のスキルが上がっていると感じます。

2022年には第67回田辺市美術展覧会で最高賞の知事賞も受賞。

何が技術を磨くモチベーションになったのでしょうか?

「以前から趣味で撮影していましたが、仕事として撮影するとなるとわけが違う。責任を持って撮らないと!と思ううちに、自然とスキルが身についたと思います。

それに仕事として関わっていると、普段の日常会話とは異なることを話します。企業の話とか、仕事人として何を大事にするかとか。そういう話を聞いているだけでも刺激になりますね。」

おばあちゃんになってそのまま人生を終えるだろうな、と思っていたのに、今では夢を持って活動している。

「以前は「損得」で物事を考えていました。でもテレワークをするようになってお金だけ持って年をとっても…と考えるように。
でもお金をもらうような現場だからこそ、自分のスキルも上がると感じているので、結局お金をもらうことは大切だなと思います。」

「テレワークを始める前は「おばあちゃんになってそのまま人生を終えるんだろうな」となんとなく思っていました。それが今では「youtuberをしながら全国を旅する」という夢が具体的に描けています。」

テレワークを通じて、自分の夢を描いていった山崎さん。

いくつになっても可能性は開いている、ということを感じさせてくれます。

山崎さんにテレワークで大切にしていることを聞いてみました。

「最も大事なのはコミュニケーション。ひとりでできる。独学でやろう、と思いすぎずに、ちょっと支えてもらったり、教えてもらったりしてほしいな、と思います。吸収しようという前向きな気持ちでいたら、周りも応援してくれます。」

好きという気持ちに、責任感や環境が手伝ってどんどんと成長する山崎さんは、わたしたちメンバーにとっても希望です。年をとっても山崎さんのようにポジティブでいたいな、と感じさせてくれます。

持ち前の明るさが手伝って、取材の現場ではどんどん人に声をかけていく山崎さん。

撮影技術だけでなく、人柄が伝わっていくことで、仕事が広がっていく、ということを感じます。

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