子どもに合わせて引越ししても変わらないライフスタイル。
現在小学2年生のお子さんをワンオペ育児をしている信貴さん。家ではたらくカレッジの1期生です。
現在、イラストレーター、コーダー、デザイナー、BPOディレクターとしてマルチに活躍。
でも以前の信貴さんをご存知の方は「ふわふわと柔らかいイメージの人だと思っていた」と口を揃えて言います。野菜を育てたり、編み物や刺繍、日本画など趣味も多彩。
山の中で暮らしながら、丁寧な暮らしをしていた信貴さん。
でもテレワークと出会ってもう一つの顔が現れてきたようです。
託児があったから参加した家ではたらくカレッジ
信貴さんが参加された2018年は、まだ「テレワーク」という言葉も浸透していませんでした。聞き慣れない言葉に抵抗はなかったのでしょうか?
「あまり言葉にこだわらないタイプなので抵抗はありませんでした。
家ではたらくカレッジは「託児付き」という言葉が魅力で申し込みました。当時1人で子どもの面倒をみていたので、少しでも自分の時間が欲しいと思ったのが一番の理由です。
あとは山の中に住んでいて周りにテレワークしている人がおらず、「和歌山にテレワークしている人、いるの?」という興味も手伝いました。
でも結局、子どもが熱を出してしまって、3日間の養成研修にはいけずじまいでしたが、、、」
集いの場を通して才能を発見。新しいチャレンジも。
養成研修は欠席したものの、その後の集いの場には参加。
何回か参加する中で、ひょんなことからご自身のイラストの作品を持ってきました。趣味で絵をかいていたそうです。それが素晴らしいクオリティで、すぐに「イラストの仕事してみては?」と提案。見事にパンフレットのためのイラストを描いてくれました。
さらに、webサイトをつくるためのコーディングにもチャレンジ。独学に長けていて、1年ほどでwebサイトをつくれるように。
子育て中とは思えないような成長スピード。
逆に言えば、こんな才能が山間部で眠っていたとすると、とてももったいないことですね。
引越ししても仕事の環境は変わらず。子供優先で働ける。
そんな信貴さんは、田辺市から和歌山市に引越し。
子どもの成長を考えてのことでした。
引越しすると仕事も探さないといけないところですが、テレワークなら別。
気づかない人もいるほど、スムーズに引越しを完了。
子どもの教育などで環境を考えたいという時にも選択肢が広がるという点は、子育て中の方々にとって大きな魅力だと感じます。
現在はBPOディレクターとして、他のテレワーカーさんの指導や管理にも当たっています。そんな信貴さんにこれからテレワークを目指す方へのメッセージを聞いてみました。
「チャンスのしずくは平等に落ちてきています。落ちてきていることに気づくことが大事。気づいても容れ物を持っていないと拾えない。なので、チャンスを拾えるように容れ物を用意してもらいたいな、と思います。
チャンスの粒は人との出会いなど、自分だけでは叶えられないものにつながるはず。拾えたらそれを追い風に、ぜひチャレンジしてもらいたいと思っています。」
テレワークでチャンスのしずくをしっかりと拾っている信貴さん。
子どものことを優先しながら、自分で選択する姿が後輩たちの目にも頼もしく映っています。