「この地域に必要なお店とは?」紀南Knit!#23開催しました。

紀南Knit!

「この地域に必要なお店とは?」紀南Knit!#23開催しました。

大阪で美容師をされていた尾崎さん。独立を考える中コロナ禍になりました。美容室をオープンするにあたり、都会でのメリットと、地元白浜町でのメリットを考えたそう。家族の勧めもあり、白浜駅前の真珠ビルで美容室をオープンしました。
今回は美容室Shinjuの尾崎さんと白浜駅前の地域に必要なお店とは何か、真珠ビル1階のレンタルスペースの使い方などをみんなで話し合いました。

尾崎さんにとっての真珠ビル

美容室Shinjuがある真珠ビルは、尾崎さんの祖父が1階でパチンコ「OSⅢ」、2階で純喫茶「真珠」を経営していた思い入れのある場所。尾崎さんの目標は、シャッター街になっている駅前を盛り上げ、真珠ビルを昔のように賑わせることです。

2階を美容室Shinjuとして使うだけではなく、1階をレンタルスペース「nongkrong」(ノンクロン)としました。「nongkrong」はインドネシア語で、「仲間とぐだぐだとお喋りしたりお酒を飲んだりする」という意味。自由に人が集まり、コミュニケーションをとりながら自由な時間を共有する、そんな場所になることをイメージして名付けたそう。人と人が繋がる場所、田舎だからこそ繋がりを大切に、普段から地域の人に利用してほしいとのことです。

レンタルスペース「nongkrong」でどんなことができる?

真珠ビル1階のレンタルスペースはどのような活用法があるでしょうか。
基本情報は以下の通り。
◆約100平米の広さ
◆割と大きい音も大丈夫
◆長期での個展もOK!
◆1時間1,000円~ですが、イベント内容や期間によって柔軟に対応可能
◆面白ければOK!
尾崎さんと相談しながら自由に使えそうです。

改めて、尾崎さんから提案していただいた今回の紀南Knit!のテーマ、「この地域に必要なお店とは?」について、参加者が3つのグループに分かれて考えてみました。

●マルシェ、カフェ、ヨガ、ダンス教室
●物々交換、ジャンル特化型イベント(鳥が好きなら鳥フェス、こだわりの映画上映など)
●ランドセル展示会…田辺にはランドセルの展示会が無く、保育園の年中からランドセルのカタログを取り寄せたり、大阪に見に行ったりしているとのこと。そのことを「ランドセル活動」(ラン活)といい、大変苦労しているので展示会をしてほしい。
●白浜駅の道の駅化を目指す…道の駅になれば人が集まるのでは?常設の休憩スペースなど
●中学生の夢の展示会…企業と協力して、実際に夢の実現をして発表する。
など、他にもいろいろと案が出ました。
中には、レンタルスペースの事を知ってもらうために、SNSや動画で発信しようという意見も!
意見を出し合いイベントを考えることにワクワクして、あっという間に時間が過ぎました。

「地域を盛り上げる」とは?

みんなの意見を聞いた尾崎さんからは、
「こんなふうに改めて時間を作って、自分の取り組みについて意見を聞く機会はなかなか無いのでいいきっかけになりました。たくさんの意見をいただき、面白い企画が生まれそうな気がします!自分の視点以外の切り口を聞かせてもらえるのが、すごくありがたいと感じました。」との感想をいただきました。

白浜駅前を盛り上げようとされている尾崎さん。「地域を盛り上げようってすごいですね〜。ずっとやりたいなと思っていたのですか?」とたずねると、
「僕は地域を盛り上げるリーダー的存在になりたいわけではなくて、ひとりひとりが力をつけてできることをしていれば、あちこちに賑やかなところができて自然と地域が盛り上がっていくと思うんです。だから僕はこの真珠ビルで、僕のできることを試行錯誤しながらやってみようと思っています。」
肩肘はらず、自然体。自分のできることからやってみようとする尾崎さんの言葉が心に残りました。

本日のおやつはチョコチャンククッキー

今回のおやつは白浜のチョコレート工場とカフェ、K型 chocolate company(ケイガタチョコレートカンパニー)のチョコチャンククッキー。尾崎さんオススメのおやつです。
カカオ豆の仕入れからチョコレートまでのすべての工程を店内で行っているそう。
存在感のある大きなクッキーには、濃厚なチョコレートがゴロゴロと入っていて、チョコの甘さを思いっきり味わえます。クッキー生地との絶妙な食感はクセになりそうです。
濃いめのコーヒーとゆっくり味わって、とても贅沢な気持ちになりました。
「nongkrong」で、K型 chocolate companyさんの1日出張dayなんて企画もいいな〜なんて想像しながら。

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