いろいろなことに挑戦して自分の軸を見つけて~銭谷理香さん~
テレワーク歴5年目の銭谷さん。テレワークを継続してきたからこそ見えてきたこと・変化してきたことを、ありのまま伝えてくださいました。
「楽しい!これだったらできるかも」としっくりきた
銭谷さんはテレワークをはじめた当初、デザインやコーディング、ライティングなどを学びました。しかし、どれも仕事としてやっていくのは難しいと感じ、ご自身の仕事の軸になるものをなかなか見つけられなかったそうです。
「TETAUでは英語関係のお仕事をさせていただくことがあるのですが、定期的なものではないんです。これから先を考えたとき、『英語以外のお仕事を何かしないと』と思ってはいたものの、自分に何ができるのかわかりませんでした」。
ずっと試行錯誤をしていた銭谷さん。そんなときに、BPO(自社の業務を外部へ委託すること)の仕事に挑戦したことが転機になりました。AIのアノテーション(データに情報を付加する作業)などの仕事を経験していくうちに、「楽しい!これだったらできるかも」としっくりきたそうです。
「自分がこれだったら続けていけると思える仕事に出会うまで、4年かかりました(笑)。さまざまなお仕事をしていく中で、私は0から何かを生み出すことよりも、決まったことを地道にこなすことのほうが得意だとわかったんです。4年の間にTETAUでいろいろなお仕事を経験させていただいたのですが、この経験がなければBPOを軸としてやっていこうと思えなかったかもしれません」。
銭谷さんが、その都度必要な決断をし、新たな道を進んでこられたことに尊敬の念を抱きました。自分にフィットするものを探究し続け、決してあきらめなかった、その姿勢がすばらしいと思います。
ライフスタイルを大事にしながら自分に合った働き方を継続したい
「継続って大事なんだなって思います」。そうおっしゃる銭谷さんは、クラウドソーシングを使った仕事を今も続けられています。主にBPOの仕事を受注していて、実績は50件を突破されました。
「コツコツやっていくのは全然苦じゃないんです。無理をしてしまうこともたまにあるけれど、好きな仕事だから『頑張ろう!』と思えます」。
銭谷さんとお話ししていると、日ごろから陰日向なく努力されていることが伝わってきます。ところで、なぜ銭谷さんは、さまざまなテレワークの仕事に挑戦してこれたのでしょうか?
「私は山間部に住んでいて、街中へ働きに出ようと思うと、車で往復2時間かけて行かないといけないんです。かといって、家の近くでは仕事の選択肢が少なくて……。それに、子どもが学校から帰ってきたときには家にいてあげたい。そういったことがあって、家で仕事ができればいいなあという気持ちがありました。その条件を叶えることができるのが、私にとってはテレワークで、自分にはこの働き方しかない!と思ったんです(笑)」とおっしゃいます。
限られた条件の中で、ご自身がやりたいこと・できることを最大限模索されてこられたのでしょう。今後もお子さんを中心とした生活をしつつ、バランスを取りながら仕事をしていきたいそうです。
TETAUにいなければ気づけなかったことがある
銭谷さんは「TETAUで仕事をしていく中で人に恵まれてきた」とおっしゃいます。「テレワークは基本的に一人でやっていくものだけど、聞きたいことや話したいことがあるときに、話せる相手がいるのはいつもありがたいと思っています」。
また、ご縁があった仕事は「やってみよう」と飛び込むことができたそうです。「TETAUにいなければ気づけなかったことがたくさんあります。たとえば、以前は人付き合いが苦手で、話すのは得意じゃないと思っていました。でも、テレワークを学びたい人をサポートする『コーディネーター』という人と関わる仕事を経験してみると、意外と楽しくて(笑)。人と関わる仕事もできるんだ!と気づきました」。
私はまだまだ軸が定まっておらず、自己理解に悩むことがあります。それを銭谷さんに伝えると、「いつか軸が見つかるときがくるから。絶対大丈夫。長い目で見て、いろいろなことを経験してほしいな。苦手だと思っていたことも実はできるかもしれないから、自分がやりたいと思うことは積極的に挑戦してみてほしい」と背中を押してもらえました。
銭谷さんは、高校生のときにお母さんを亡くされたご経験があり、それ以来先のことを考えられるようになったそうです。「自分の身にいつ何があってもおかしくないから、やりたいと思ったことはそのときにやったほうがいいと思う。私自身、100%できているとはいえないけれど、そうなれるのが理想です」と力強くおっしゃる姿が印象的でした。
「将来、お子さんの手が離れて時間ができたら、何をしたいですか?」と聞くと、「いろいろな国を旅して回りたいです!」と笑顔で答えてくださいました。
時間と経験を重ねたからこそ、わかることがある。
大切なことを再認識させていただきました。