思春期と第二次反抗期って?–通信のこのこ令和8年1月号(第10号)
センター長あいさつ(藤藪庸一)
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
私は、毎年、年末年始に、一年を振り返ることと、新しい年のテーマを決めることを大切にしています。
昨年は原点回帰をテーマに掲げて一年やってきました。
自分の内側から沸々と湧き出るエネルギーの源を再確認しました。
自殺防止から始めた活動がどこまで広がり深まるのかのチャレンジの一つとして、児童家庭支援センターを立ち上げようと思ったときの気持ちに変化がないことも再発見しました。
今年は、「未来に繋ぐ」をテーマに、この「活動の流れ」を未来に繋げていくために、いくつか大きな決断をしていく年になると考えています。その中で、私の健康の問題は、この活動の流れを縮小していく要素にはならないと思っています。
癌になってからの5年。
以後、未来に繋ぐ活動の流れは、縮小どころか拡大し、それは、私の力ではないと感じています。つくづく思うことは、本当に私は人に恵まれています。
良い仲間に恵まれています。
私の能力をはるかに超えて、活動が広がり続けていることが何よりの証拠だと実感します。
今年は、支援が必要な家庭にヘルパーと相談員を派遣する事業をスタートさせたい。
かねてから、家庭の中に手が届く支援が必要だと思っています。
新年度に、この流れが1件からでも始められるように準備していくことを念頭に置いています。
思春期と第二次反抗期って?
12月号の特集「第一次反抗期」に続き、今月は第二次反抗期について触れたいと思います。
「第二次反抗期」と聞くといわゆる「思春期」を思い浮かべる方が多いと思います。
基本的に第二次反抗期は思春期(小学校高学年~高校生頃)の中で訪れる「自立したい」との思いが高まり、大人や社会に対して反抗的な態度があらわれる時期です。
自分らしさを模索し、自立に向かう上で重要な時期であるとされています。

しかし近年では、第二次反抗期を必ずしも経験しない子どもたち(『友だち親子』など)も増えてきています。
また、思春期についての考え方も変化してきており、現代社会において思春期が20代中盤頃まで延びているといった見方もあります。
思春期各期の特徴や変化
今回は一般的に第2次反抗期とされている小学校高学年~高校生頃を、思春期前期(小6~中2頃)、思春期中期(中3~高1頃)、思春期後期(高2、3頃)に分けて特徴や変化をみていきたいと思います。
思春期前期
◆第二次性徴が見られ、身体の変化や性に対する興味、関心に戸惑いや後ろめたさを感じる。
◆親や大人への反発(キレやすくなったり、非行が始まったり、勉強しなくなったり)がある反面、不安感や孤立感も高まる。
◆反発や不安を埋め合わせるために同性同年齢の仲間集団(チャム・グループ)との繋がりが強まる。
◆チャム・グループでは「同じであること」が重視され、同じような価値観、考え方をもつという安心感が集団の基盤となっている。
◆そのため、同調圧力といって「考えも行動も同じでなければ」というプレッシャーが非常に強まり、いじめや仲間はずれが生じやすいのもこの時期である。
◆誰もが敵になり、味方にもなりうる。
思春期中期
◆親離れが進む。
◆「自分とは?」の問いに直面していく。
◆友人関係は模索を続けながら広がりを見せる。異性づきあいも見られる。
◆友人関係に行き詰まると、自己や家庭への安心感が損なわれ、将来を前向きに思い描きにくくなる。
◆積み残した発達課題に直面することになる。
思春期後期
◆親からの心理的な自立(自分の考えや判断で行動できるように)が進む。
◆親や大人についてある程度客観的、冷静に捉えられるようになる。
◆一人ひとりの個性や違いを認められるようになりつつある。
◆この時期の仲間集団は「ピア・グループ」と呼ばれ、それぞれを認め合う、互いの価値観や生き方を理解しよう、尊重しようとする関係であり、異性も含まれる。

理解の大切さ、身体化と行動化
第二次反抗期を理解する
第二次反抗期とされるこれらの時期は、家族や仲間、大人との関係などがどのように影響し合い、表現されているのかを見立てて理解することが大切です。
多くの場合、この時期の子どもたちは、困難を抱えているほど、自分がどのような状態であるのかについて言語化がうまくできず、身体化、行動化する傾向にあります。
この時期にみられる身体化と行動化の症状の具体例を取り上げます。
身体化
◆頭痛、腹痛(過敏性腸症候群)
◆朝起きられない(起立性調節障害)
◆アトピー(アレルギー)、過呼吸
など
行動化
◆不登校や引きこもり
◆暴力や無視など反抗的な言動
◆リストカット(自傷行為)
◆抜毛、摂食障害(過食や拒食)
◆長時間手洗いをしなければ気が済まない(洗浄強迫)
◆オーバードーズ(多量服薬)
など

関わり方について
待つ、見守る
この時期の子どもたちは自分で考え、行動する経験を通じて自分らしさを見つけていくようになります。
親がもどかしさを抱くことも多いですが、子どもたちがじっくり悩み、試行錯誤するための時間を与えていくことが必要です。
親がもどかしさに耐えていくために、親自身が抱えている不安や悩みを一人で抱えるのではなく、さまざまな関係者(学校の先生や友人、相談できる人や機関)とつながり、子どもに対する理解を広げ、ネットワークで子どもたちを守り支えることが大切です。
きく、気づく
反抗的な態度をとることがある一方で、不安やしんどさを抱える時期であり、その波を理解する、気づくことが子どもの支援に繋がります。
すぐに助言、アドバイスをするのではなく、分かろうと、理解しようとする姿勢で話をきくことや言語化できないしんどさ(身体化や行動化などの変化)に気づいてもらえる経験が子どもの支えになります。
ルール作りについて
子どもと一緒に考える
親の思い通りにするためにルールを設けているのではないことを分かってもらえるように、ルール作りの段階から子どもと一緒に考えるように心がける(ルールの理由や目的を共有する、共に納得できるような枠組みを作る)ことがポイントです。
保護者も支えてもらう
家庭で抱え込まない
子どもたちのことが「分からない」「難しい」と感じられること、「このかかわりで良いのだろうか?」とかかわり方に思い悩むことも多いかと思います。
先にも書きましたが、どうか保護者の皆様が家庭で抱え込まず、保護者の皆様も支えてもらう、聞いてもらう、その上で子どもたちとかかわることを大切にしていただきたいです。
相談の場の一つとしてのこのこにもお気軽にご連絡、ご相談ください。

一人で悩まずに一緒に考えませんか
こどものこと、親のこと、家族のことで悩み事のある方、地域や学校で気になる児童・生徒のことを心配されている住民の方や先生方、〝のこのこ〟のスタッフと一緒に考えていきませんか。
小学生・中学生・高校生も相談可です。
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必要に応じてお越しいただいたり、お伺いしてお話しすることもあります。
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文章をうまく書けなくて大丈夫です。
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くまのっ子児童家庭支援センターのこのこ
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