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「アートな民宿」民宿わかたけ三代目店主

花井 清州 ( はない せいしゅう )

Update 2021年12月18日
お祖父さんの代から続く、那智勝浦の温泉民宿「わかたけ」の跡取りとして生を受けた花井清州(はないせいしゅう)さん。
高校を卒業後は地元のほとんどの若者がそうするように彼も大阪へと出ましたが、24歳の頃に1度那智勝浦へ戻ってきました。

その当時、わかたけを継ぐにはまだまだ経験が足りないと思った清州さん。
再度大阪へ行き、サラリーマンになります。そして2011年、再び那智勝浦へと戻り、宿を継ぎました。

前職はIT関係。仕事としては飲食や観光業は未経験でしたが、民宿で生まれ育つなかで自然に身についた感覚を生かし、民宿の料理と経営を担ってきました。

日本酒好きの清州さん。宿には和歌山の日本酒60種をそろえています。
「和歌山の日本酒の魅力を和歌山の食と共に伝えたい、という思いがあり、利き酒師の資格も取りました」
わかたけでは、清州さんがそれぞれの人に合わせて提案してくれたお酒を楽しむことができます。

民宿経営と並行し、民宿1階のイベントスペース「Hanai(ハナイ)」で食関連やアートのイベント、音楽ライブなどを企画、開催もしています。

2019年に開催した「熊野のめざめ」は熊野の食材をテーマに、熊野や全国の人気店が料理を提供する2日間のイベントで、大盛況を博しました。
イベント2日目には東京から有名パティシエも参加し、さまざまな人気店がコラボレーションして1日かぎりのケーキ屋「Sugar sugar」を開店。
オープン前の午前10時半にはすでに300人ほどが行列を成し、来客数は延べ1,000人近くまで達しました。

「Hanaiは現在閉めていますが、もったいない!という声も多いのでまたいずれ何かの形で再開します」と、清州さんは語ります。

小さな頃から宿を継ぐつもりで育ったという彼。
「父の背中を見て育ったというか。残してきてくれたものをせっかくだから引き継いだ、と言ったらいやらしくなるかもしれませんが、、、」とおっしゃいますが、先代、先々代が営んできたものを大切にし、さらに自分のセンスと時代に合わせて活かしていく姿勢はなかなか真似できるものではありません。

「コロナがなければ2020年は熊野のめざめを大阪や東京で開催する予定でした」と語る清州さんが、コロナ明けに今度はどんな活躍を見せてくれるのか?非常に楽しみです。


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