子どもたちと共に成長していく
北原 由紀子 きたはら ゆきこ
「自分の子どもを育ててる時は大変すぎて、もう勘弁して!って思ってたのに、今では、子どもが大好きや!って思えてるんです。」と、朗らかに話す北原由紀子さん。
北原さんは、発達障害の子どもたちが通う放課後等デイサービス ハッピーテラスで支援員として働いています。3人の子育てを終え、子どもたちが巣立ったのを機に福祉の世界に一歩を踏み出しました。
最初は、就労支援施設へ。仕事をする中で、小さい時の環境が大切なのかもしれないと感じたそう。小学校の適応指導教室に場所を変え、発達障害の子どもたちと関わり始めます。もっと自由に、子どもたちのペースに合わせた取り組みをしたいとの思いがつのり、ハッピーテラスに辿り着きました。
「ハッピーテラスでの仕事は、知らないことやできないことがたくさんあるという、自分を知ることから始まりました。それを認めることが、すごく辛くて辛くて。お母さんという役目を果たし、仕事してお金もらって、私はできてるって思ってたんですね。できないことを認める、そして、助けてもらう。そこからのスタートでした。」
できないことを伝えたら、周りの人の助けによって困り事が解消されることを知りました。あ〜これでいいんだ。自分の気持ちを素直に伝えることが大切だと腑に落ちたそうです。
助けて欲しい時には「あの〜」って声をかけられるように、子どもたちが自分の気持ちを伝えられるようサポートしていきたいと話してくれました。
「子育て真っ最中のお母さんには、ついね、経験してきたことを言ってしまいそうになるんですけど、そこはグッと抑えて、笑 一緒に頑張りましょう!って伝えたい。私も子どもたちと一緒に日々成長しているところです。」
包み込まれるようなおおらかさ、そして、新しい世界が広がってることにワクワクしている気持ちが伝わってきます。
北原さんともっといろんな話をしたいなと思いました。