「どんなところで働きたい?」紀南Knit!#10 開催しました。
白浜町で昭和34年から料理屋民宿を営んでいる「さきのや」さん。白浜観光地の中心部という立地でありながら民宿ならではのリラックスできる雰囲気のお宿です。有馬・道後とともに最古の歴史をもつ「牟婁の湯」と同じ泉源の内湯と本格的なお料理が魅力。そしてオーナーの若田さんの暖かく、ちょうど良い距離感が居心地の良さを生み出しています。
今回の紀南Knit!は、さきのやの若田さんにお越しいただき、「どんなところで働きたい?」というテーマで話をすることになりました。
閑散期と繁忙期で必要な人数が変化する白浜。人を募集することがさらに難しくなっているそうです。
閑散期と繁忙期で必要な人手の量が違う?
どんなところで働きたい?を語り合い、感じる時代の変化。
季節性労働にマッチする人材ははっきりしています。子育て中、介護中、療養中、障害を持っている、などの理由でフルタイムでは働きにくい方々や、副業として、もしくはノマドワーカーのように定住せず定職に就かないこと望んでいる方々であろうという意見が出てきました。
20代〜50代までの参加者がそれぞれ自身の体験や、家族の体験などを紹介してくれました。そこから見えてきたのは「時代の変化」です。
お給料より学びや自分らしさは「若者」だけではない。
お給料が良い方が良いのは誰もが同じ。しかし、最近は金額よりも「自分らしさ」や「学びや成長につながる」といった点が重視されるという話が出ました。
若い人たちだけではありません。どの世代も昔より重視しているし、若い頃から自分らしい働き方に憧れてもいた、という話も印象的でした。
「ここで働きたい!」という気持ちを生み出すためには、施設が持っているビジョンや取り組み、オーナーの考え方をなんらかの形で伝えることが必要。マス向けの広報ではない「コミュニケーション」の機会が大切な要素だと感じました。
特に大人数を必要としない小さな施設では、長く働いてくれたり、人の輪が生まれるような取り組みの方があっているかもしれません。
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さきのやさんからお題をいただき、「どんなところで働きたい?」を考えてみると、雇う側としては、労働条件や広報の方法を見直すだけではなく、施設としての「価値観」や「個性」を伝える必要性が見えてきました。
ただ人が集まるだけでなく、価値観や個性を伝えていけば、色々な人が働きやすくなっていくように感じます。
ぜひアクションにつなげていきたいと考えています。