白浜レスキューネットワークを紹介します- 通信のこのこ令和6年6月号(第3号)
センター長あいさつ(藤藪庸一)
教育・福祉において、誰もが各機関・団体・個人の「連携が必要だ、大切だ」と理解しています。しかし、いざ連携していこうとすると、これがなかなかうまくできないようです。
そこで、白浜レスキューネットワークとして、自殺防止の現場で関係諸機関とネットワークを構築してきた経験から、私が考える連携時の大切なポイントをあげてみます。
①情報共有が不可欠である
②協働(一緒に働く)してお互いを知る
③時間の制限の中で計画を立てる
④最終責任の所在を明確にする
中でも情報共有が基本中の基本です。各機関・団体・個人が、バラバラに、各自が直接把握している情報だけを頼りに動いても、効果は積みあがりません。関係機関がチームとして情報の共有が密になるほど、厚みのある効果的な支援につながっていくのです。
そのうえで、一緒に働くと互いを知る機会が増え、信頼関係が高まります。あわせて子どもが大人になるまでの、その子なりの時間の流れ方を考えます。その見通しの中で、自分が関わるのは、この子の年齢のいつからいつまでかを明確にして、取り組むべき支援を考えます。それを協働するチームで互いに把握します。そうすれば、最終的にどこが責任をもって関わるか、どこが主になるのかが自ずと定まります。この一連の流れによって、効果的な行動連携が機能し始めると思います。
まずは情報共有から始めてみませんか。
いのち・生活・こども・家庭への支援を続けています
「くまのっ子児童家庭支援センターのこのこ」は、特定非営利活動法人「白浜レスキューネットワーク」の活動の一つです。今月号では、法人の活動全体の概要についてご紹介します。
白浜レスキューネットワークでは、田辺・西牟婁地方や周辺地域における、乳幼児からお年寄りまであらゆる世代で支援を求めている人々や家庭に対して、人命救済・生活自立支援・児童家庭支援・ボランティア参加に関する事業を行なっています。
目的は、支援者のネットワーク化を目指し、隣人と関わり、受け入れ支え合い、愛し合う大切さを人々が分かち合って、人類共同体の理念をもって社会に寄与することです。
活動の原点は、1979年に江見太郎牧師によって始められた「白浜いのちの電話」にあり、1999年にその働きを引き継ぎ「白浜レスキューネットワーク」を立ち上げました。
人命救済
人生に行き詰った人に、まずは手をさしのべたい。三段壁に「いのちの電話」を設置し、24時間対応しています。
また地元警察やボランティアと協力し、周辺パトロールを行い、行政や病院等の関係機関と連携して保護活動を展開しています。
生活自立支援
再出発をはかる人たちへ社会復帰のサポートを行っています。滞在者はゆっくり休養をとって心身が落ち着いたら共同生活をしながら就職活動を行い、最終的な自立を目指します。農作業やお弁当と惣菜の店「まちなかキッチン」で働きながら、地域の活動に参加しながら、社会復帰を目指す人もいます。
児童家庭支援
のこのこの活動はその名前の通り、児童家庭支援にあたります。本部を置く白浜バプテストキリスト教会の会堂では、子どもたちの学童保育事業放課後クラブ「コペル君」を展開しています。家庭支援の一環としては、いくつかの店舗から食材の提供を受けてのフードバンクや配食支援を実施しています。
―SRN EDUCATION―
「自殺を選ばない世代をつくる」これが最も力を入れているところで、民間団体ならではの地域に根ざした教育活動を「SRN(白浜レスキューネットワーク) EDUCATION」と名付けて展開しています。
前述の「コペル君」では、さまざまな年齢の仲間や、たくさんの大人たちに出会い、遊んだり・学んだりする中で子どもたちが生きていく力を身につけることを目指しています。
夏休みには、「コペルくんサマースペシャル」として昼食提供付きで児童を終日受け入れます。夏休み中20日、延べ300人を想定します。その延長に「白浜SEEKキャンプ」と銘打つ宿泊キャンプも実施します。
また年間を通して英会話教室も運営しています。
このような活動の積み重ねの中で、数年前から島根県にある明誠高校の通信課程和歌山白浜SHIPを運営しています。
以上、白浜レスキューネットワークの活動の概要を紹介させていただきました。
特定非営利活動法人白浜レスキューネットワーク
〒649-2211 和歌山県西牟婁郡白浜町3137-8
TEL/FAX 0739-43-8981
https://www.srnw.or.jp/content/
改めてねむりについて考えてみます
「ねむり(睡眠)は大切!」「早寝早起き朝ごはん」というお話は聞いたことがあると思います。子どもさんにとっての睡眠がどのように大切なのかを少し考えてみたいと思います。
ねむり(睡眠)は体を休めるというだけのものではなく、子どもの成長において、何ものにも代えがたい大切な役割を担っています。「寝る子は育つ!」と言われますが、いったい何が育つのでしょうか。
脳が育つ
夜眠っている間に、その日体験したこと感じたことなどの情報処理をしながら神経回路が伸び、脳が発達していきます。5歳までの脳は特に著しい発達を遂げ、その後12歳頃まで脳の発達は続いていきます。夜の睡眠時間の確保が脳を育てます。
心が育つ
睡眠が十分確保されると情緒が安定し、集中力も向上します。気持ちが不安定、ちょっとしたことで怒ったり、かんしゃくを起こしたり、注意力が散漫だったり、という子どもさんの中には、睡眠が足りていないことが影響している場合があります。
体が育つ
骨や筋肉、様々な器官の成長を促す成長ホルモンは、深い睡眠時にたくさん分泌されます。
成長ホルモンがきちんと分泌されないと成長に影響が出るだけでなく、将来、肥満や生活習慣病、うつ病などの病気の原因にもなります。
しっかり睡眠をとるためには
・朝の日の光を浴びよう
・朝ごはんを食べよう
・体を動かしたり勉強したり、昼間はしっかり活動しよう
・夜は暗くして早く寝よう
まず一つ、できるところから始めてみませんか。
知ろう、考えよう 子どもの福祉その⑧「こども家庭センター」①
いっしょに学びませんか
年度末始めに紙面の都合で休載していた「シリーズ;知ろう、考えよう子どもの福祉」を今月号から再開します。このシリーズではこれまで、「福祉って何?」「人権って何?」「子どもの権利条約って何?」「こども基本法」と回を重ねてきました。
今回からは、「こども家庭センター」について、何回かに分けて学びにおつきあいください。
資料は、2024年4月1日に国が公表した「こども家庭センターガイドライン」を参考にしています。
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1.こども家庭センターの創設の背景・目的
「こども家庭センター」は従来の「子育て世代包括支援センター」と「市区町村子ども家庭総合支援拠点」が有してきた機能を引き続き活かしながらも、
一体的な組織として子育てや家庭に対する相談支援を実施することになるそうです。
そうすることで「母子保健」と「児童福祉」の両機能の連携・協働を深め、虐待への予防的な対応から子育てに困難を抱える家庭まで、ポピュレーションアプローチ(集団全体を対象として健康増進や疾病予防に関する働きかけを行い、集団全体の健康リスクを減らす方法)とハイリスクアプローチ(高リスクの個人を対象に行動変容を促す方法)を両輪として、切れ目なく、漏れなく対応することを目的としています。
また、家庭支援事業をはじめとする地域資源を有機的に組み合わせた具体的な支援を届けていくための市区町村の中核的機能を担っていくことが期待されているものであるそうです。(続く)。
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ママと子ども(赤ちゃん)のほっとスペース のこのこ子ども(赤ちゃん)食堂
開催日(毎月第3月曜日)
令和6年6月17日(月)11時~12時ごろ
※食堂のみの開催となります。広場はありません。
※利用料:大人の方のみ100円
開催場所
白浜バプテストキリスト教会
白浜町3137-9
※駐車場は白浜はまゆう病院様の駐車場になります。
子育ての悩みや離乳食の悩み相談もできます。
みんなで楽しくおしゃべりしながらリフレッシュできる時間を過ごしませんか。
ご予約はこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdU5viaeXWrJgvLn3IuvgLpF7mKBNu64VHCTYOTUZCT_LIkrg/viewform
くまのっ子児童家庭支援センターのこのこ
和歌山県西牟婁郡白浜町中1700-2 クオリティソフト株式会社 東館2階
TEL/FAX 0739-45-8818
E-mail nokonokojikasen@gmail.com
Instagram https://www.instagram.com/jikasennokonoko/?igsh=bWduOHN0dXIyOXA5