「いつでも始められる。」自分の中の選択肢に、テレワークという働き方を
2024年度の「家ではたらくフェア&カレッジ」のポスターをデザインした、庄口さん。
家ではたらくカレッジの4期生です。
一見ほんわかしている庄口さんですが、仕事に関しては積極的。
庄口さんと私で、子育て支援をしているNPO法人のアンケート調査をお手伝いしたときのことです。
そのときに、なぜこの企画に携わろうと思ったのかを二人で自己開示しました。
「自分の経験値が欲しい」
「自分の武器が欲しい」
私たちの共通点を発見した瞬間でした。
庄口さんは「お互い仕事にガツガツ系ですよね笑。」と言い、穏やかにテレワークについてお話してくださいました。
やってみてダメなら変えればいい、重要なことは挑戦すること。
「デザインを選んだきっかけは何ですか?」庄口さんに聞いてみました。
「はじめはクラウドソーシングでライティングをしていたんですけど、文章を書くことに時間がかかりすぎて…これではダメだと感じました。
家ではたらくカレッジで、『途中で変えてもいい』と先輩ワーカーさんがおっしゃっていたので、『ライティングがダメならデザインだ!』と思いました。」
そんな庄口さんがデザイナーへと歩み出したキッカケは、TETAUクリエイティブパートナーで不定期に開催される「たなあげコンペ」。
企業のロゴを制作するコンペで、庄口さんのデザインが採用されたのです。
「自分のカタチ」を知る
ロゴコンペ後は、ホームページのデザインやバナー制作などWEBを中心に経験。
現在は、ポスターやチラシ、パンフレットなどの印刷物の仕事もこなしています。
「TETAUで仕事をするようになって、『庄口さんは情報を整理することが得意なんじゃない?』と言っていただきました。実際にやってみると『確かに!』と自分でも納得しました。
自由にデザインしていいよ〜と言われるのが苦手なんです。ある程度の決まった情報や枠組みをいただける方が、やりやすいことがわかりました。」
テレワークを通じて知った、得意と苦手。
庄口さんは自分自身と向き合うことで、「自分という商品がどのようなカタチ」なのかを
認知したのだと感じました。
「大人になると、自分の知らない自分を発見したり理解したりすることは、なかなか難しいと思うんです。テレワークを始めて、フィードバックをいただくことで自分のカタチを発見するキッカケとなりました。
以前は、自分の良いところも悪いところもフィードバックが怖かったのですが、自分を知れるチャンスだとわかってからはフィードバックが楽しみです。仕事をする上で、自分の売りにもつながるので笑。」
立ち止まれることもテレワークの強み
一見スムーズにデザイナーへの道を歩んでいる庄口さんですが、テレワークをおやすみしている時期がありました。
日中はお子さんと過ごし、夜中はテレワークの勉強とクラウドソーシングの仕事で慢性的な寝不足。集いの場に参加しても他の参加者についていけず…。
悩んだ末に、思いきって一年間テレワークから離れたそうです。そして、お子さんが幼稚園に入るタイミングで再開。
この経験を通して、テレワークに興味を持たれている方へ次のようにお話をしてくださいました。
「さまざまな理由ですぐには始められない方も、自分の中の知識としてテレワークのことを知っておいてほしいです。始められる環境が整えれば、挑戦すればいい。だから諦めないでほしいです。」
そんな庄口さんに、デザインをする上で大切にしていることを聞いてみました。
「どうしたらわかりやすく伝わるかな…と考えてデザインしています。初めて見てくださる方、興味を持って見てくださる方、読み手のことを想像しながら情報をわかりやすく整理するように心がけています。」
読み手の目線に重点をおいたデザイン。
庄口さんの思いは、「家ではたらくフェア&カレッジ」のポスターにあらわれています。