特集 『入園に向けての準備って』何をしよう – 通信のこのこ令和7年1月号(第10号)(通算20号)
センター長あいさつ(藤藪庸一)
あけましておめでとうございます。
2025年5月で3年目を迎えることになる児童家庭支援センターとして、のこのこは、これまでやってきたことをさらに充実したものへとしていく年としたいと思っています。
のこのこ広場(親子広場)、のこのこ食堂(赤ちゃん食堂)と定期的に開催しながら、各市町の乳幼児健診へのスタッフ派遣によって、小さい子を抱えたご家庭との間に広げてきたネットワーク。
のこのこルーム(適応指導教室)や心理士派遣、相談など小中高校との連携で広げてきた教育機関とのネットワーク。
各福祉事業所や子ども食堂、社会福祉法人との連携で広げてきた地域福祉とのネットワーク。
そして、各市町の要対協への参加で広げてきた行政とのネットワーク。
のこのこは、家庭・地域・学校・行政とのつながりを広め太くしながら、ここまで進んでまいりました。
これらの土台を活かしながら、教育と福祉の両側面から困り感のある親御さんやお子さんの支援体制を、さらに複合的に構築していきます。
そして、そのことをどなたからも理解していただけるように、もっと、見える形にしていきたいと思っています。
最後になりましたが、旧年中は皆様には大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
特集 『入園に向けての準備って』何をしよう
来年度から保育園や幼稚園への入園を考えている方も多くいらしゃると思います。
入園が決まるのはもうしばらく先かと思いますが、決定後の準備についてのお話を今回はお届けします。
必要な物の準備
入園に向けての準備でまず思いつくのは必要となってくる物の準備です。
これは各園で詳しく教えていただけます。
揃えていくことをお子さんと一緒に楽しんでみてください。
是非、揃えた物を子どもさんが自分の物として認識し、保育園や幼稚園でこれを使うのだということを楽しみに出来るようにしてみてはいかがでしょうか。
心の準備
新しい生活を始めると言うことは、保護者の方にとっても、子どもさんにとっても大変不安の大きいことです。
その不安を少しでも和らげるための準備が心の準備です。
心の準備には物事の見通しもてるということと、「これやったことあるよ!」という経験が大切です。
心の準備をするにはどのようなことに取り組めば良いのか、考えてみましょう。
登園の時間を見越した生活
今、朝起きている時間は、登園する時間に間に合う時間でしょうか。
朝起きて、朝ご飯を食べて、身支度をして出かける。
この時間を見越して起きる時間を決め、早く!」という経験が大切です。
心の準備をするにはどのようなことに取り組めば良いのか、考えみましょう。
食事
好き嫌いは子どもたちそれぞれにあると思います。
「園に通い出すから今まで嫌いだった物も食べないと!」ということはありません。
ただ、苦手な物も子どものお皿にもほんの少しでも盛って、見慣れた食材にしてあげてください。
そして、親御さんがおいしそうに食べながら、「おいしいよ。一口どう?」と時々誘ってみてください。
そのうち園で食べられるようになり、家庭でも食べて見せてくれるようになるでしょう。
返事や挨拶
入園すると、今までよりも名前を呼ばれ、返事をする機会が多くなります。
幼稚園ごっこのような形でもかまいません、「○○○ちゃん」「はい!」と返事をしたりする遊びも良いでしょう。
又、入園すると毎日先生や友達と挨拶を交わします。
家族間、親類の方、顔見知りのご近所さんなどと、日常生活の中で簡単な挨拶を交わすことも良い練習になります。
着脱・靴の脱ぎ履き
服の脱ぎ着は年齢によって出来ることが違いますが、1歳過ぎの子どもさんも肌着やトレーナー等、頭の上にセットしてもらい、自分で引っ張って「ばあ!」と顔を出す、ズボンの最後の一上げを自分で上げてみる等、簡単なことができます。
経験しておくと良いでしょう。
子どもは意外と遊び感覚で覚え、出来ることが増えていきます。
靴の脱ぎ履きについても同じです。出来る部分だけ自分で)してみるといいですね。
上手だね~!の言葉は子どもの意欲を高めます。
おむつがとれない
入園に向けて!と慌てなくても大丈夫です。
園に持って行くトレーニングパンツを一緒にお気に入りの物を選び、「こんなかっこいいパンツがあるんだよ!いいね!」と、トレーニングに向けての準備をしておきましょう。
出来そうであれば、オマルに股がる練習だけをしておくのも良いかと思います。
もちろん「今頑張る!」と言う子どもさんは、応援してあげてください。
園でどんなことをするのかを知る
「保育園・幼稚園4月から行くよ!」と言われても、どんなところで何をするのかが分からないと不安ばかりがつのります。
園では「みんなでお歌を歌うんだって」「お絵かきするんだって」「お友達や先生とお外でいっぱい遊ぶんだよ」「おいしい給食も食べるんだよ」等々、どんなことをするのか、折に触れ話してあげると良いでしょう。
特に子どもが好む活動を話してあげることをおすすめします。入園をテーマにした絵本の活用も良いですね。
不安が強いようでしたら、入園する園に連絡を取り、見学をさせてもらうことも可能です。
新しい生活を楽しみにしたい
入園までの期間にこれらのことをゆっくりと経験しておくと、「これ、やったことあるよ!」「これ、知ってるよ!」ということが増えます。
園での生活について、少し知っていることがあると、子どもなりにきちんと見通しをもって園に通うことが出来ます。
それだけでも子どもの心の負担は軽減します。
ただ、あれもしなくちゃ、これもしなくちゃ!と生活が慌ただしくなって親御さんが疲れて余裕がなくなっては逆効果…。
一番大切なのは、親子で新しい生活を楽しみにしたお話をたくさんすることです。
「のこのこ」にも、入園に関する不安や疑問などいつでもご相談ください。心を軽くして、4月を迎えましょう。
【追記】入学について
小学校への入学についても、楽しみにしている子、不安に思っている子と様々です。
新しい環境、生活、友達、お勉強って難しいかな…色々考えてしまうのは、子どもが成長した証拠です。
保護者の方としてもたくさん気になることがありますね。
ですが、まずはやっぱり学校を楽しんでくれること!だと思います。
生活のリズムを整えることは、前向きな気持ちで学校に向かう上で一番重要なことです。
夜更かしして眠たい朝、大人も仕事しんどいな~…となりますね。
子どもたちも同じです。
入学前には、一日の過ごし方を子どもと一緒に考え、相談してみてください。
何事も一方的に「こうしなさい!」「自分でしなさいって言ったでしょ!」とならず、共に考え、いい案を出し、実行するための環境を整えてあげられるといいですね。
そうすることで、入学してからも、困ったことはおうちで相談してみよう!と何でも話し合える関係が築きやすくなるでしょう。
のこのこ相談連絡先
メール nokonokojikasen@gmail.com
LINE くまのっ子のこのこ
電話 0739-45-8818
知ろう、考えよう 子どもと学校 その2「義務教育の義務って?」
いっしょに学びませんか
シリーズ「子どもと学校」その2は、「義務教育」の義務って誰の義務か、何の義務かを改めて確認してみます。
学校の社会の時間に、日本国民の三大義務は、「教育・勤労・納税」で、義務教育という言葉も習いました。
その時のことを思い出して、もう少し詳しく学びます。
習ったように日本の法律や規則のおおもとである日本国憲法には、義務教育について記されています。
26条第2項;すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。義務教育は、これを無償とする。
もう少し学んでみると、憲法に基づき、教育基本法には以下のように定められています。
第5条第1項;国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。
そして、憲法・教育基本法を具体化するために、学校教育法が示されています。
そこでは、第16条で「保護者は・・・子に9年の普通教育を受けさせる義務を負う。」とあり、第17条第1項で「保護者は、・・・小学校義務教育学校の前期課程、又は特別支援学校の小学部に就学させる義務を負う。」とされ、同条第2項で「保護者は、・・・中学校、義務教育学校の後期課程、中等教育学校の前期課程又は特別支援学校の中学部に就学させる義務を負う。」と規定されています。
日本国憲法・教育基本法・学校教育法から、義務教育の義務とは、「保護者が子どもに小中9か年の普通教育を受けさせる義務」であることを改めて確認できました。
ママと子ども(赤ちゃん)のほっとスペース のこのこ子ども(赤ちゃん)食堂
開催日
令和7年 1月20日(月) 11時~12時ごろ
令和7年 2月17日(月) 11時~12時ごろ(定員 20組)
※食堂のみの開催となります。広場はありません。
※利用料:大人の方のみ100円
開催場所
白浜バプテストキリスト教会
白浜町3137-9
※駐車場は白浜はまゆう病院様の駐車場になります。
育児の悩みや離乳食の悩み相談もできます。
みんなで楽しくおしゃべりしながらリフレッシュできる時間を過ごしませんか。
是非お待ちしております。
ご予約はこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdU5viaeXWrJgvLn3IuvgLpF7mKBNu64VHCTYOTUZCT_LIkrg/viewform
くまのっ子児童家庭支援センターのこのこ
和歌山県西牟婁郡白浜町中1700-2 クオリティソフト株式会社 東館2階
TEL/FAX 0739-45-8818
E-mail nokonokojikasen@gmail.com
Instagram https://www.instagram.com/jikasennokonoko/?igsh=bWduOHN0dXIyOXA5