50代からはじめた、  キャディーのお仕事の合間の  クラウドソーシング。

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50代からはじめた、 キャディーのお仕事の合間の クラウドソーシング。

未経験からでもチャレンジできるクラウドソーシング。

今回は50代でクラウドソーシングを始めたikemotoさんのストーリーをご紹介します。
ikemotoさんは兵庫県に在住の50代。
5年前からクラウドソーシングをはじめ、webサイトの記事を執筆するwebライターの仕事をされています。
本業はなんとキャディーさん。ハードなお仕事だと思いますが、副業として行なっているwebライターで月5万円程度の収入があるとのこと。
どうやって今の働き方を手にしたのでしょうか??ikemotoさんにお話をお聞きしてみました!

フロッピーで提出する在宅ワークからクラウドソーシングへ

今から10年ほど前、子供たちが独立して時間ができ、「何かやってみたいな」ということがきっかけで副業を始めました。
副業を始めた当初は直接人材派遣会社さんからの依頼を受けて、ライティングの仕事やデータ入力をしていました。
当時も家で仕事はしていましたが、今とは違い、FAXで仕事の内容が送られてきて、フロッピーに入れて渡していたんです。(フロッピー、知ってますか??)

その仕事も時代の流れとともになくなってしまいました。
そこでインターネットで「在宅ワーク」というキーワードで検索をしてたどり着いたのが「クラウドソーシング」。
怪しい、とか大丈夫かな?と思ったことはありませんでした。
それ以前にも似たような形でライティングの仕事をしていたからかもしれません。
それほど悩むこともなく、気軽に始めました。
現在では平均すると月5万円ほどの収入がありますが、もちろん最初から今のように稼げたわけではありませんでした。

1文字0.1円からの出発

今は3000文字で6000円〜というような案件が多いです。
順調に進めば調べるところから始めて5時間程度で書くことができます。
もっと早く書ける人もいるかと思いますが、私はしっかりと調べてじっくりと書く方だと思います。
そういう案件を月に5,6本受けています。
始めた当初は5本で1000円というような案件を数多く受けていました。
1週間で10本書くなど、今とは比べ物にならないくらいの案件数をとにかくこなしていましたが、
それでも頑張って月2万円程度。
時給で換算すると寂しくなるような金額ですが、今考えてもあの無我夢中になった時期は必要だったと思います。

その後もすぐには「稼ぐ」と言えるところまではいきません。
単価も安く、納期もタイトなものが多かったですが、とにかく継続していこうと決めて続けていました。

安い単価から脱出するきっかけになったのは、ライティング専門のチームに招待されたことです。
とある案件に応募したことがきっかけで、クラウドワークスさんが当時運営されていたライターのチームに招待され、安定した単価と仕事量を確保できるようになりました。
今はそのチームは無くなってしまいましたが、そこで出会ったチームのメンバーとは今でも一緒のチームでお仕事をしています。
それ以外には、定期的に発注してくれるクライアントさんからの依頼があり、それらのお仕事で副業としては十分な仕事量があります。

「月に何本書くか」を先に決められるので、仕事がなかったり、逆に取りすぎて困るということはなく、落ち着いて作業することが可能になりました。

一つの仕事から先に繋がっていきます。
続けていけば、道が拓けてくるんだな、と実感しています。

困ったときは「聞く!」

ライティングの仕事はまず調べることから始まります。
知らないことを書かなくてはならないことも多いです。
この間は「スマートスピーカー」についての記事を書きましたが、まだ普及していないこともあり、インターネット検索でもほとんど内容は出てきませんでしたので、そういうことに詳しい知人を頼りました。

一通り調べても解決しない場合には、自分でなんとかしようとはせずに、人を頼ります。
クラウドソーシング仲間はもちろん、クライアントに素直に聞くとサポートしてくれることも多々あります。
若い人に人気のあるゲームのことを書いた時には娘に頼りましたしね。
とにかく人に聞いてヒントを集めます。

ライティングを始めた当時はまだwebライターという仕事ができたばかりのせいか、漠然とした依頼が多かったですが、最近ではタイトルはもちろん、見出しなどの細かい指示書が出てくることが多いので、以前ほど困らない案件が多いかもしれません。

それ以外にもクラウドソーシングを続けてきたここ5年の間に、いろんな変化がありました。

始めた当時は「キーワードをしっかりと入れる」という指示が多かったですが、今はキーワードというよりは「いかに読者を止まらせることができるか」という書き方が好まれるようになっていると感じます。

スマートフォンが普及してからはスマホで見る方のことを意識するようになりました。
頻繁に開業したり、わかりやすい言葉を使ったり。

使うツールはWordが多いです。
WordPressに直接入力することもありましたが、最近は少なくなりました。
最近はGoogle Driveを使用することも多いです。

というように、文章の書き方や使用するツールも時間とともに変化してきました。
それに着いていくことは大変なことですが、周りに聞きながら実践しながら身につけています。
クラウドソーシングがきっかけで、そんな仲間に出会うこともたくさんありました。
この「出会い」が宝物になりました。

ハードな本業と両立するコツ

週のうち6日間はキャディーの仕事に行っているのでそれが終わってからライティングの仕事を始めます。
キャディの仕事は朝早くからはじまり、15時ごろ帰ってきて、休憩してからライティングを行うことが多いですね。
当然、掃除や食事の準備などの家事もしなければならないんですけど。
お休みの日にはまとめて書くこともあります。
時には徹夜で書く、なんてこともあります。

本業と家事とライティングのお仕事を両立するために大切なことは「段取り」。

始めた当初は単価も安く、案件数も多かったのでGoogleカレンダーを使っていました。
今は段取りするのが大変だと感じると紙に書き出すことはありますが、基本的には頭の中だけで管理しています。
本業の休憩時間や家事をしている間も、どのように進めるかを常に頭の中で考えています。

でも納期を守るために寝る時間を惜しんで書くことももちろんあります。
でも基本的には「明日やろう〜」とのんびりしていることも多いんですよ。

自分のペースに合わせて無理なく納品できる量だけ受けるように心がけています。

最も大事にしているのは「納期を守ること」
というのも、仕事を受注し続けて行くためにはやはり「納期を守る」ことはとても大切なことだからです。
これができなければクラウドソーシングで仕事をし続けることは難しいかもしれないですね。
「熱が出たので納期が間に合いません」というのもNGだと思います。

その代わりクライアントには可能な納期を事前にしっかりと伝えることから始めます。
クライアントが2日間で出して欲しいと言われても、安請け合いせず、4日間欲しいということを伝えます。
意外にそれで大丈夫です、と言ってくれるクライアントさんも多いんですよ。

それでもどうしてもできないこともありますので、その場合には早めにクライアントに伝えて
「何日まで待っていただけないでしょうか?」とお願いすることはあります。

そうして納期を守ってきたことが今の仕事に繋がっていると感じますね。

これから始める方にメッセージ

まず始めてください。
文章をかければwebライティングは作家ではないですから、継続すればお仕事にすることは必ずできます。
私がクラウドソーシングで得たものは仕事とお金だけではありません。
幅広い年代、日本中様々なところに住んでいる人との出会いがありました。
自分が関わっていくことで世界はどんどん広げていくことができると思います。

これからはwebライティングだけでなく、様々な執筆を行なってみたいと考えています。
本を読んだり、映画を見たりすることが趣味なので、そういうことを書くのもいいですね。
せっかくライティングの技術を身につけたので、それをさらに磨いていきたいと思っています。

***

ikemotoさん、ありがとうございました!
ハードなキャディーのお仕事の合間に、PCに向かうのは大変だと思いますが、
生き生きされていて、かっこいいですね!

あまり悩まずにチャレンジして、それをじっくりと続けてきたことに成功の秘訣がありそうです。
クラウドソーシング、ぜひチャレンジしてみてください。