大自然の迫力を体いっぱいに感じる
三段壁 さんだんべき
- 住所
- 和歌山県西牟婁郡白浜町2927-52
- 電話番号
- 0739-42-4495
- FAX
- 0739-43-3278
- 定休日
- 年中無休
- 営業時間
- 8:00~17:00(最終入場PM4:50)
- 駐車場
- 三段壁町営無料駐車場
- 三段壁洞窟(sandanbeki cave)
- sandanbeki_cave
恋人の聖地「三段壁」
「〒」マークがハートに包まれた、ピンク色のポストを発見した。
町営無料駐車場から、三段壁へと向かう遊歩道でのことだ。
パンダやクジラの郵便ポストに出会える和歌山県。
ポスト好きな私にとって、ハートマークのポストは見逃せない。
2016年4月に三段壁が「恋人の聖地」に選定された際、ピンク色のポストとしてリニューアルされたそうだ。
日本各地の観光地でよく目にする「恋人の聖地」。
これは、「少子化対策と地域の活性化への貢献」をテーマとした『観光地域の広域連携』を目的に、NPO法人地域活性化支援センターが展開している。
非婚化、晩婚化、少子化。
そして若者の旅離れ、観光地の衰退。
少子化対策と地域活性化への貢献の両立を図る取り組みであるという。
「三段壁」はその壮大さと美しさから、「プロポーズにふさわしいロマンチックなスポット」であるそうだ。
ピンクポストがある「さんだん通り」を先に進むと、お土産屋さんやソフトクリームの看板に目を奪われる。
潮風とともに海鮮焼きのいい香りが漂う中、「ゴォォー」という水しぶきの音がだんだん大きくなっていく。
やがて目の前に、ゆるやかに弧を描いたような太平洋が一面に広がる。
そして足元には高さ50mの断崖絶壁と、激しく打ち寄せる波。
写真では見ていたけれど、この迫力におもわず足がすくむ。
「三段壁」という名称から、断崖が三段の壁のようになっているのかと思っていた。
しかし、正式な由来は明らかではないようだ。
一説によると、その昔漁師たちが通りゆく船や魚の群れを見張った場所「見壇(みだん)」が転じて、「三段壁」になったという。
36mの崖をエレベーターで降りる三段壁洞窟もまた、見応え抜群である。
(紀南Good記事「ただの洞窟じゃない。ダイナミックな自然と歴史ロマンを体感できる三段壁洞窟」)
展望台から続く遊歩道、その先の三段壁崖先にもぜひ足を運んでもらいたい。
岩肌がむき出しの足元は、ちょっとぐらつく。
そんな場所を、大切な人と手を繋ぎ、お互いに支え合いながら歩く。
「プロポーズ」まではいかなくても、日常生活では味わうことができない、大自然に包まれる体験は、特別なものに感じられる。
自分のためだけに過ごすこの時間が、どこかで社会課題の解決に繋がっているという。
この絶景を堪能することしかできないけれど、また訪れたいと思う
今度三段壁に来るときは、あのピンクのポストから手紙を出してみよう。
「遊びにきてね」と。
海のないあの街に、潮の香りも一緒に届くといいなと願う。