どんぐりはうす

どんぐりはうすの職員室で打ち合わせをしていると、ふと目に入るトンボの姿。
「うちはトンボや虫たちとも共存してるんですよ」。
職員さんが笑いながら教えてくれました。
虫取り網で優しく外に逃がしてあげてしばらく経った後、再びトンボが部屋に戻ってきました。
誰でも優しく迎え入れてもらえる場所。そんな温かな空気が、虫たちにも伝わっているようです。

「どんぐりはうす」とは、上富田町市ノ瀬にある放課後等デイサービスです。小学校1年生から高校3年生を対象に、生活の幅を広げる環境や活動を通して、体験しながら成長していける場所をめざし、支援しています。

もともとは保育所として使われていた、どんぐりはうすの建物。入った瞬間に、懐かしい温かさを感じます。宿題に集中できる部屋や、パソコンができる部屋、のびのびと遊べる遊戯室など、子どもたちが思い思いの時間を過ごすことができる環境があります。
最大の魅力はなんといっても、おもいっきり走り回ることができる、広い園庭です。立派なトウカエデの樹木に見守られ、季節ごとに変わっていく植物。トンボをはじめ、さまざまな生き物たちとともに過ごすこの自然環境が、子どもたちの学びを豊かに育んでいます。
（トウカエデは紅葉の時期には、通りがかりの人も見に訪れるほど、きれいに色づくそうです。子どもたちのお気に入りは、やっぱり葉っぱの絨毯！お布団だってできるんです）

どんぐりはうすホームページの「お知らせ・活動報告」では、日々の取り組みが紹介されています。
職員さんの温かな視点で書かれている日常の様子。子どもたちとの接し方や、アイディアあふれる工作活動など、いつも子育ての参考にさせていただいています。

ハロウィンパーティーや、クリスマス会など、季節に応じたイベントも定期的に開催。市役所見学や遠足などの地域へのおでかけも、社会勉強として大切にしています。子どもたちの生き生きとした楽しそうな姿が、なんとも微笑ましいです。

「子どもたちの明るい未来を一緒に考えたい」
こんな想いで、どんぐりはうすの職員さんたちは、一人一人に寄り添い、日々活動に取り組んでいます。

清らかな清流、富田川のほとりにあるどんぐりはうす。豊かな自然に囲まれ、多様な生き物とともに、子どもたちはのびのびと過ごしています。

（どんぐりはうすの利用には、お住まいの市町の役所・役場の福祉課等にて「障害児通所受給証書」発行の手続きが必要です。お電話でのお問い合わせが可能です）