六文舎のデザインを感じ取ってもらうために
雜賀 崇 さいか たかし
六文舎のドアを開けるとスパイスの香りが広がっています。
店の看板メニューであるスパイスカレーを作っているのは谷口さん。
カフェの調理以外にイラストやデザイン、フードコーディネーター、レシピ制作の仕事を受け持っています。
接客や洗い物など店を切り盛りする雜賀さんも、カフェの営業以外ではフォトグラファー、デザイナーとして活動されています。
2人は以前勤めていた会社の同僚で、ブランド管理、パッケージデザイン、各種印刷物制作、商品撮影、レシピブック制作などを共に手掛けていたそうです。
その後、会社から独立することを決めた2人は、空き屋となっていた店舗を借り、2階をデザイン事務所、1階を喫茶部としてカフェをオープンすることに。
そんな雜賀さんですが、カフェをするのはたまたま。長年の夢でも何でもないと言います。
デザイン事務所の入口としてカフェを選んだのは、仕事を依頼に来た方へ自分達のデザインスタイルを感じ取ってもらうことが目的なんだとか。
そのため、店内には2人のデザイン作品や谷口さんのイラストなどが展示され、デザインの傾向が目で見てわかるようになっています。
また、DTPエキスパートマイスターの資格を持っている雜賀さんは、依頼があれば店内でIllustrator、Photoshop、Lightroomなどの講座を開いているそうです。
受講人数により金額は相談となっており、希望する人が何をしたいかによって、教える内容を合わせてくれるとのこと。
物腰が柔らかく、いろいろな話を聞かせてくれる雜賀さん。
そんな雜賀さんを慕って、多くのフォトグラファーやデザイナーがカフェを訪れ、情報交換や技術的な相談、近況話に花を咲かせているようです。