お父さんの自由な読み方が好き!~夫が読む絵本が大人気なわけ~
先日、中学生の長男がスキー研修に行ったときのクラス写真を持って帰ってきました。写真をちょっと見てみると、うちの子がクラスで一番カッコいい!なんで?うちの子こんなにカッコよかった?
高校生の長女に「ちょっと一番カッコよくない?」と聞いてみたら、「はあ?どこが?」と冷たくあしらわれてしまいました。よくよく写真の長男を見てみると、少し夫に似ています。え?夫に似ているから一番カッコよく見えるの?と自分で驚いてしまいました。
長男に「パパに似ているからカッコよく見えたみたい」というと、「そっかあ。そういう理由なんだー」と笑われてしまいました。いや、なんかちょっと恥ずかしいなあ。今はお腹の出た47歳の夫ですが、今でも私の好みのタイプなのね……。
夫は、物静かで少しシャイ。でもお笑いがとっても好きです。そして、高校3年生の長女、中学2年生の長男、小学5年生の次男と1歳8カ月の次女の4人の子どもたちをとても愛してくれています。
今回はそんな夫が子どもたちとどんなふうに絵本と付き合ってきたか、また、ベテランパパとなった今はどんなふうに次女と触れあっているか、という話をしてみたいと思います。
絵本を子どもに読んであげるのってちょっと難しい、と感じているお父さんがいらっしゃったら、うちの夫を参考にしてみてください!夫はこんなふうに読み聞かせを楽しんでいますよ。
我が家の伝統!?『じゃあじゃあ びりびり』のひこうきの読み方は受け継がれる!
以前の記事で0才の初めての絵本として、『じゃあじゃあ びりびり』を紹介しましたが(*)、我が家の初めての絵本もこれでした。当時は、私たち夫婦もどんな絵本がいいのかなんて全然わかりません。絵本を選ぶのも初めてでしたが、本屋さんのおすすめPOPがついていたのと、紙が分厚かったので「丈夫で破れないだろう」という単純な理由で選びました。
(*)紀南グッド 「絵本を楽しむ素敵な時間〜4人目子育てママのおすすめ絵本〜」
でも、やはり長く選ばれ続けているのには理由があるのですね。我が家の長女もあっという間にこの絵本の虜になりました。簡単で身近な単語と、繰り返す擬音語、シンプルなイラストと、カラフルな色合い。しかも絵本初心者の親にも簡単に読めてしまうという手軽さ!
夫がハイハイを始めた長女に「じゃあじゃあ びりびり読むよー」と言うと、ニコニコしながら高速ハイハイで寄ってくる娘。飛行機のページで、いつも絵本を上に持ち上げて、「ブーン」と飛んでいるように読んでもらうのが長女は大好きでした。
ちなみに、この飛行機のページの読み方は下の子たちにも引き継がれています。1歳8カ月の次女に読み聞かせをしてくれる長女(高3)も長男(中2)も、このページで「ブーン」と絵本を持ち上げて読んでいます。もはや受け継がれる「我が家の伝統」と言っていいでしょう。
夫はテレビが大好きで、正直休みの日にはのんびりしたいタイプ。この絵本はさっと読めて「おれ、子どもに絵本読んだったで」という夫の満足感を満たしてくれる格好の絵本だったように思います。
4児の父となった今も、テレビの合間のすき間時間が絵本タイム。決して無理はしない夫です(笑)。それでも、言葉をしゃべり出した次女がいぬのページで「わんわん」と言っている様子に鼻を伸ばしている夫は、なかなか微笑ましいものです。
まだ長い絵本は難しいという小さいお子さまにもぴったりのうえ、「読むの疲れる……」という読み聞かせ初心者のお父さんにもおすすめしたい一冊です。
『ねないこだれだ』をひく~い声で読む夫。怖がる子どもたちを見るのが楽しいんだって!
平日は帰りが遅かった夫も、休みの日には一緒に寝かしつけをしてくれていました。いびきをかいて寝るのは夫が先なんですけどね…。でも、先に寝ている人がいると、不思議なことに子どもたちも寝つきがよかったような気がします。
寝る前に読む定番の絵本はこの『ねないこだれだ』ではないでしょうか。夫はこの絵本を読むのが一番おもしろかったと言います。遅くまで遊んでいるとおばけに連れ去られてしまう、というこの絵本、よくよく考えるとすごく怖いですよね。
「こんな時間まで起きてるのはだれだ~」と、自分が出せる一番低い声で子どもたちを怖がらせるのが楽しかったという夫。もちろん子どもたちも本気で怖がっているのではなく、「キャー、こわい~!」と遊んでいるだけ。
正直わたしは「寝る前にそんなに興奮させないでよ……」と思っていましたが、今になって思えば、夫も一緒になって過ごせる貴重な夜の時間が、家族みんな大好きでした。
わたしは絵本を書いている通りに忠実に読みますが、夫は違います。たまに自分の好きなように言葉を変えて読んでいました。そしてそれを子どもたちは楽しみにしていました。「パパ、いつも違うように読むんだよー」と言いながらも、それを期待していましたね。
長女に「パパが寝る前に絵本読んでくれてたこと覚えてる?」と聞くと、「覚えてる。いつもふざけて読んでたのがおもしろかった。ママは難しい本ばかり読もうとするから、たまにはパパに読んでほしかった」と言います。頑張って読んでいたのに、この言いよう(笑)。やっぱり読み聞かせは頑張ってするものではないようです。
絵本の読み方は自由です。読んでいる親も聞いている子どもたちも、楽しい時間を過ごすことができればそれでオッケーです。
「今日の寝る前の絵本はこれ」と、少し長い絵本を持ってこられると、夫はめんどくさくなってしまうのでしょうね。こっそりと読み飛ばして読んでいましたよ。賢い長女のことなので、気付いていたかもしれませんが、そんな日があってもいいのではないでしょうか。
大切なのは一緒に絵本を読む時間を共有することです。そんな時間を過ごせる今を大切にしたいと思います。