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今の田辺の基礎を作った時代、クローズアップ!

Update 2020年4月17日

紀元前から紀伊の国として栄えた紀伊半島。
そして平安時代から熊野三山の入り口「口熊野(くちくまの)として、多くの人が行き来した紀伊田辺。
その歴史は古いですが、今の田辺を形作ったのは「江戸時代」からと言っても良いかもしれません。

東京から約1時間半(羽田空港ー白浜空港 白浜より車で30分)、大阪から車で2時間の「田辺市」。
和歌山県の4分の1を占める広大な市です。

都市部から離れた田辺が、一つの町として形成されたのには、
歴史の秘密が隠されています。

 

 

熊野詣でのおかげで栄えた田辺熊野詣

田辺は熊野三山への交通の要地として栄えて来ました。平安時代は皇族、貴族や女官が、室町以降は武士や庶民が数多く訪れ、さらに江戸時代になると「熊野に3度」という言葉からさらに庶民に広く渡ったとされています。熊野詣でに来る人たちにより、全国の文化や商品が入って来て、また田辺の農産物や海産物が多くの参詣客に振る舞われました。それが田辺発展の基礎になっています。

商売の基盤ができた江戸時代

江戸時代の生活用品100年前よりずっと以前、江戸時代に、安藤氏の城下町で栄えたのが基盤になっていることは間違いないでしょう。城下町には武士たちが暮らすための生活必需品が必要で、それを賄うためには商業が栄えていることが必要でした。そのため安藤氏は「座」という制度で商業を保護したのです。私たちが江戸時代で想像するような職業はほとんど田辺の中に存在していたようですよ。

100年前に誰もがやった「ぼたんつけ」

ボタンイラスト100年前、大正時代の産業で栄えたのは「貝ボタン」の製造でした。最初は農家の副業として始まったボタン作りですが、、第一次世界大戦中に貝ボタンや製糸の工場が作られ始めます。大戦によって需要が激増し、それまで農家の副業程度で行なっていたものが工場制に変化しました。労働力の確保は重要な問題で、家庭の主婦はもちろん、老人、子供、そして一日働いて帰ってきたお父さんたちも働かなければならないくらいでした。

大正時代にロープウェイ!?

ロープウェイ道路が整備されていなかった時代に原木や物資を運ぶのに使われたのはなんとロープウェイ。1921年に上秋津〜龍神まで開通し、1928年には下秋津から新庄まで延長されました。片道で2時間半ほどで運んだというロープウェイ。材木の3~4割が田辺から搬出され、残りは御坊まで運ばれました。1953年の水害で不通となり、その後トラックなどの輸送手段の変化からそのまま廃止となりました。

田辺が木材の産地となったのは意外と最近!?

海に浮かぶ木材田辺の林業は古くから行われていましたが、特に発達していたのは製炭業。昔は原木を川に流して行なっていたため、山と結ぶ良い川がなかった田辺は和歌山では比較的新しい産地です。昭和初期に入り、索道や港、道路の整備、また鉄道の開通によって、原木が集まるようになり、田辺の林業が発展しました。

日本で最初の電車から60年!

昔の電車日本で最初に鉄道が走ったのは明治5年。そこから実に60年の歳月を経て、ようやく紀南に鉄道が走りました。当時は和歌山市まで急行2時間6分、鈍行で2時間56分かかったそうです。現在は特急で1時間11分。実に2倍ほどの時間がかかったのですね〜。開通当日は田辺祭りよりも盛り上がり、この日の田辺駅の乗客数は5905人と記録されています。芸者さんや小学生たちが街を練り歩き、 当時珍しかった新聞社の飛行機も飛んできたそうです。

田辺も戦争を乗り越えて、、、

空襲から逃げる人十数カ所の空襲を受けた田辺。都市部から比べれば被害は少ないものの、その影響は小さくはありませんでした。特に被害が大きかったのは三栖口付近で、「死者13名、傷者70余名、家屋全壊5、大破10余、小破百数十」と昭和20年の田辺市誌に記録が残されています。従軍する者、戦死する者がいたのはもちろん、物資や食料は足りなくなり、事業は廃業するか転業するかを迫られました。そんな時代を乗り越えて、今の田辺があるのですね。

人口が最も多かったのは??

田辺市の人口イラスト1955 年の 93,231 人。現在は約73,720この63年の間に約20,000 人の人口が減ってしまっています。この減少はこれからも続くと言われており、このまま減少し続けると2060年に40,122 人まで減ると言われています。それに対して、田辺市では様々な対策を行いながら2060年の目標人口を54,382 人と定めています。
注)旧田辺市、旧龍神村、旧中辺路町、旧大塔村、旧本宮町の合計

 

紀南Good vol.02より掲載

 

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