「ジェンダー平等ってどんなイメージ?」紀南Knit!#17開催しました。
ジェンダー平等について気になったことはありますか?私は小さい頃から「女の子なんだからピンク色、可愛いもの」という大人に違和感を感じていました。でもそういう感覚に違和感を感じない方がいるのも事実。世代が上にいくにつれてこの価値観を持っている方が多いように感じます。
今回のゲストはアクト研究室の鳥渕朋子さん。参加者自身が持っているイメージと、本来の正しいジェンダー平等の意味について考えてみました。
ジェンダーのイメージとは!?
「男性が労働の主戦力・女性は男性の補助」「子どもが熱を出した、となれば女性が仕事をセーブすることが多い」「家事は女性」「男は弱い姿を見せてはいけない。泣いてはいけない」「男性の方が学歴や肩書きを気にする」「しかし女性も、自身の立場に不満を持ちつつも「そういうもの」と諦めの気持ちがある」「おかしいと意見を言う人に同性からの攻撃がある」という意見が出ました。
参加者から出てきたイメージをまとめると、「男性は外で働く(戦う)ために強く、弱みをみせてはいけない」「女性は男性のサポートに徹し、男性に守られるべきものである」「それぞれ不満はありつつも、子どものころから植え付けられた価値観に無意識に囚われている」というようなものでしょうか。
これについて鳥渕さんは、男性が外で働き女性が家庭を守るという性別によって役割を分けたことにより、高度経済成長期に日本が発展してきた。時代が変わっても当時の成功体験を諦めきれない、今後も通用するという人たち(主に団塊の世代以上の世代)の意識は変わらない。下の世代の男女に自分たちの価値観を植え付けてきた人が多い、と解説します。
ジェンダーとフェミニズムの違いとツイフェミ
参加者からジェンダーとフェミニズムはどう違うのかという質問が出てきました。そしてフェミニストは過激、という印象を話す参加者も。
ジェンダーとは社会的、歴史的、文化的に作られた性差。男らしさ、女らしさに代表されるものです。
フェミニズムとは女性の権利獲得から始まり、男女問わず全ての性差別的搾取や抑圧を受けずに済む社会の実現を目指す運動。女性の権利を尊重する人やフェミニズム文化や思想を支持する人のことをフェミニストといいます。
ツイッター(現X)で意見を言うフェミニストのことをツイフェミといい、過激な意見のやりとりからフェミニストに対する悪い印象を与える原因の一つ。
みんなに意識してもらうためには?
30歳代の人でも家族にジェンダーの違和感を感じることがほとんど無かった人もいます。
そのようなフラットな家族関係の家の話と、家長の意見は絶対的という家の話を面白おかしく、若い人達に伝えてみたら意識してもらえるのでは、という意見が出ました。
若い人たちの声が大きくなると、大人も無意識のうちに価値観に縛られていたということに気づくのではないのでしょうか?
今回話し合った中で、自分の中にも「〜すべき」というような意識があったことに気づきました。
SNSなどではジェンダーとフェミニズムに関する過激な発言やフェイクニュースが見受けられます。そういったものに影響されないようにすることも必要です。
相手のことを知る努力、自分より若い世代の価値観を理解することが大事なのでしょう。
今日のおやつ
今回のおやつは福菱さんの生かげろう。鳥渕さんが白浜に来たら絶対に食べたい!と思っていたスイーツだそう。
テイクアウトにはそれぞれ6種類ずつ入ったAセット(プレーン・いちご・カフェオレ・ティラミス・抹茶・レアチーズ)、Bセット(いちごクリーム・黒蜜きな粉・ダージリン・餡いちご・塩ミルク・Wクリーム)があり、どれから食べようか迷うほど。
白浜にある「 Kagerou Cafe」でしか購入できません。