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リーダーシップ変革の時代に、地域で学ぶ理由。CIL@わかやま

Update 2020年8月11日
鳥獣害を狩猟チームを結成して解決するチームひなたさんから、お話を聞き、ジビエ処理施設を見学する。@ひなたの杜

田辺の3事業者のテーマに触れて、体験して、そして創出する。

日本能率協会マネジメントセンターが開催する「コレクティブインパクトリーダーシップコース(CIL)」。
2019年10月からCIL@わかやまが開催されています。
CIL@わかやまは、地域の事業者の課題をテーマとし、チームで課題の解決を考えていく5ヶ月間のプログラム。
東京と現地の両方で開催されます。

和歌山県からは田辺市の3つの事業がテーマとなりました。
あかね材の利活用とPRに取り組む「Bokumoku(ボクモク)」。
地域の飲食店の要となる食品卸「株式会社モリカワ」。
伝統工芸を生活の中に取り入れる「濱田表具店」。
いずれも「たなべ未来創造塾」の塾生として活動してきた事業者でもあります。

参加者は主に東京の大きな企業に勤める人たち。経営企画、人事の方々が主体となって15名が参加しています。

昼食も学びのための大事な要素。ジビエの処理施設を見学した後に、田辺の事業者がコラボして作るジビエバーガーを食べる。(the CUEのジビエバーガー・ランチボックス)

都会の人たちが、地域に学ぶ理由

これまでのカリスマ的な才能を持ち、組織を引っ張っていくというこれまでのリーダー像が変わらなければならない時に来ています。
ビジネスの評価の軸は、売上や株価で評価する時代から、社会的課題に取り組む姿勢に変化し始めているからです。

しかしながら、この「社会課題を持続的に解決しながら利潤を生む」という考え方を、普段行っている業務の中で感じていくのはそう簡単なことではありません。

この研修はまさにそのコレクティブインパクトを学ぶためのリーダーシップ講習。
これからのリーダーが社会的価値を創出していくためには、文脈だけでなく、体の芯からコレクティブインパクトを理解する必要があります。

コレクティブインパクトを理解するためには、一度「自分の常識」「これまでのビジネスの常識」を疑ってみることが必要だと感じます。
それを疑うために必要な素材が「地域」にはたくさんあるのです。

実際に作業も体験。癒しと学びを同時に体験できる。(Bokumokuの箸作りワークショップ)

企業の評価が変わる時代に、地域のあり方が学びの素材になる。

例えば「林業」。
古くから「木の国」と呼ばれ、林業が盛んな和歌山県。
一本の木を育てるのにかかる時間はなんと「60年」。
今植えたとしても自分が収穫することはできません。
ビジネスの感覚からすればありえないこと。ビジネスだけ考えれば「やめた方が良い」と判断されるかもしれません。
しかし林業は今も続いています。

逆に林業には課題が多いのも事実です。
経済的な面、人材不足、木材の活用方法などから、続けていくことが困難になってきています。
これは和歌山県だけの問題ではなく、森林が70%を覆う日本には非常に重要な課題でしょう。

なぜ続いてきているのか。またどうすれば今後も続けていくことができるのか。
実践的にプログラムを進めることで、コレクティブインパクトへの理解が深まり、考え方の異なる地域の人とのチームワーク形成や、課題解決の企画を作り上げるリーダーシップを学ぶことができます。


地域の課題はこういった「学び」の資源になり得ます。
またそれを解決するための実践的な学びは地域にも恩恵をもたらします。

Bokumokuチーム。地域の事業者にヒアリングをして、課題の洗い出しを行い、解決するための道筋を作っていく。

地域が取り組まなければならないこと。

東京の人たちは地域と深い関係を作りながら、地域の課題を解決することに興味を持ってくれています。

しかし地域自体を学びに来ているわけではないということを理解しなければなりません。
地域にすでにコレクティブインパクトが存在しているわけではありません。

東京が足りないものを地域に求めているように、逆に地域は足りないものを東京に求める姿勢がなければ、
この関係人口は続かないと考えています。

お互いに足りないものを学びあう。
この素晴らしい取り組みが継続し、互いのためになっていくために、地域の人たちも学び、理解し、未来へつながる行動をすることが求められていると感じます。

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