第一次反抗期(イヤイヤ期)って?– 通信のこのこ令和7年12月号(第9号)

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第一次反抗期(イヤイヤ期)って?– 通信のこのこ令和7年12月号(第9号)

センター長あいさつ(藤藪庸一)

クリスマスと言えば、何色を連想しますか?赤?緑?実は、この色には意味があるって知っていますか?その由来について触れてみましょう。

緑は、昔、北ヨーロッパに住むゲルマン民族が厳しい冬を耐え、温かい春を待ち望む思いを込めて、常緑樹の樫木の周りにお供えをする風習からきています。
その際に、誰かを犠牲にして神の怒りを鎮め、冬の厳しい寒波を少しでも和らげてもらおうとゲルマンの人々はしていたのです。

そこに、キリスト教の宣教師が入っていった際、この風習を見て、もうすでに神様が私たちのために犠牲を払ってくださっていると教えました。
イエス・キリストが十字架にかかってくださった出来事を伝え、誰かを毎年犠牲にする必要はないと教えたのです。
その時、宣教師は、この風習を絶つために、樫木をもみの木に代えたのです。
そこから、クリスマスツリーはもみの木となりました。緑は、神様が犠牲を払って与えてくださる「いのち」を表すことになりました。

そして、赤は、この風習に代わる人々の拠り所として教えられた、すべての人のためにイエス・キリストが十字架にかかられ流された血を表して、神様はすべての人を愛しておられることを表すことになったのです。
皆さんの上に、クリスマスの祝福が豊かにありますように。

第一次反抗期(イヤイヤ期)って?

0歳児の赤ちゃん期は、無条件にかわいく、どんな仕草にも愛おしさを感じます。
少ししゃべり始めたり、歩き始めたりするとその成長を周りの大人たち皆が拍手をして喜びます。
ですが、2歳前後になるとそのかわいいお口から発せられるイヤイヤ言葉と、てこでも動かない態度に、親は「我が子に何が起こったのか」と悩んだり、途方に暮れたり、腹が立ったりします。
そうです、これが「第一次反抗期」、世に言う「イヤイヤ期」なのです。
子どもそれぞれに違いはありますが、親にとっては悩ましいこの反抗期も、子どもにとってはとても大切な成長の証です。
今回はそんなイヤイヤ期について少し触れてみたいと思います。

反抗期って何?

なぜ何でも「イヤ!」と言う? なぜ反抗する?

2歳~3歳ごろになると「イヤ」と言うのは、「自分でやってみたい」という意思が強くなること、また自分なりに考えた「順番」や「こだわり」が出てくるからです。
それらが満たされない時、まだまだ自分の言葉で適切に気持ちを表現することができないこの時期の子どもは、ただ一言「イヤ!」と自分の気持ちを表します。
「イヤ!」には「自分でやりたい」「あっちが良かった」「今はやりたくない」など、自分はこうしたい、こう考えているという色々な気持ちが含まれているのです。

なぜ癇癪を起こすの?

この時期の子どもは世界の中心は自分です。
自分の思い通りにならない世界に対してイライラして癇癪を起こします。
この癇癪は親にとってはしんどいことですが、子どもにとっては自我を確立していく大切なことなのです。

いつまで続くの?

個人差はありますが、3歳過ぎから徐々に感情をコントロールする能力が発達したり、自分以外の人の気持ちも少しずつ理解できるようになってきたりします。
また、自分の伝えたいことを言葉で伝えることがだんだんと上手になってくるため、自然に第一次反抗期はおさまってきます。
自我を確立する大切な時期、と言っても、忙しい朝からてこでも動かなくなる子どもにはイライラがつのる日々…。
どのように対処していけば良いかと悩みますね。

理解と対応

自分のことを自分でしたい

大きくなれば、親は「できて当たり前」と思いますが、2歳前後の我が子には色々親がしてあげないと!と思ってしまいます。
ですが、子どもの精神は思うより早く成長しています。
この時期に、「いいからいいからお母さんがやってあげるよ」と子どもの自発的なやる気を奪ってしまうと、大きくなったときに「お母さん、どうしたらいい?」と指示待ちのまま大人になってしまうこともあります。
反発の少ないおとなしい子どもは特に、自身のやる気の芽を摘まないように気をつけてあげましょう。

対応

周りの大人が子どもの感情を落ち着いて受け止め、子どもなりの理由を聞き、共感を示しながら粘り強く諭したり、サポートすることで、次第に感情のコントロール能力を高めることが出来ます。

気を付けたいこと

×子どもの一時的な感情を抑えるために、言いなりになる

子どもはとっても賢いので、暴れると自分の思い通りになっていくことを学んでしまいます。
良いこと悪いことの判断がつきにくくなり、とりあえず暴れるという手段を身につけてしまいます。

×感情に任せた叱り方をする・過度な無視をする

これらは子どもの人格形成に影響を及ぼします。
愛着が形成出来なかったり、感情をうまく出せなくなってしまったり、人の顔色をみて行動するようになってしまったりします。

親がストレスでしんどくなる

親だって我慢するばかりでは心を病んでしまいます。
いっぱいいっぱいになった時には、少し子どもから離れたり(お父さんお母さんが選手交代する等)、誰かに話を聞いてもらうなど、息を抜ける場が必要です。
案外、そういった時に子どもを抱きしめてあげるのも、お互いに心が和らぐきっかけになることもありますよ。
子どもに感情を大きく揺さぶられるものかと思いながらの、大変な時期ではありますが、この時期を健やかに過ごすことが、子どもの幸せな未来につながると思い描き、気長にのんきに頑張っていきましょう。
しんどい時には周りの人に愚痴を聞いてもらいましょう。
のこのこスタッフにもご相談ください。
(参考文献『スウェーデンに学ぶ「幸せな子育て」‐子どこもの考える力を伸ばす聴き方・伝え方』岸田雪子 著)

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