未経験でも家で仕事がはじめられる!  クラウドソーシングって?

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未経験でも家で仕事がはじめられる! クラウドソーシングって?

私は長男の病気がきっかけで、在宅で仕事を始めることになりました。
なんのスキルも、コネクションも持たない私が、仕事ができるようになったのは、クラウドソーシングという仕組みを利用し始めたからです。

自分自身の体験から育児や介護、病気や障害などで思うように仕事ができない方にとっては、非常に有用な手段の一つだと考えています。

クラウドソーシングとは?

「クラウド」という言葉、いろんなところで耳にしますね。ITのサービスをネットワーク上で使うことができる「雲」を意味する「クラウド(cloud)」もよく使われますが、クラウドソーシングの場合のクラウドは、「群衆」の意味の「crowd」です。

その名の通り、数多くのワーカーがとクライアントが集まり、業務委託をインターネット上で行うためのサービスをクラウドソーシングを呼びます。簡単に言えば「インターネット上でお仕事を受発注する仕組み」。

この仕組みが生まれたことによって「自営型テレワーカー」という働き方が生まれました。自営型テレワークは税制上や法律上は個人事業主ではありますが、これまでの「起業」する個人事業主とは違い、気軽にはじめられることから、そのリスクもあり、個人事業主と分類されています。

個人が企業と仕事しやすい環境に

クラウドソーシングは「個人の実績や評価」が公開されます。自己申告ではなく、実際にクラウドソーシング上で得た実績や評価が表示されるので、それが「信頼の証」となり、企業も個人にも発注しやすくなりました。受注数や5段階評価の他、契約のタイトルなどが公開されています。

個人の視点からも「支払いされない」というリスクがなくなり、初めてのクライアントでも積極的に受注しやすい環境が生まれています。クラウドソーシング事業者が間に入ってくれることにより、互いのリスクを軽減することで、個人と企業と契約しやすい環境が生まれました。

個人情報が公開されずに仕事ができるクラウドソーシングは自分が望まなければ「個人情報を非公表」で仕事ができます。実務以外での評価(例えば、容姿や服装、年齢など)を受けずに仕事ができることから、多くの方に平等に与えられた機会となります。

営業に行くという必要もなく、仕事以外の部分での評価を受けることなく、自分の仕事だけに集中することが可能になりました。(クライアントが法人の場合には、納税のために受注者の氏名や住所の開示が必要になりますので、絶対に素性が知られない、というものではありません。)

これまで仕事にならなかったようなことが仕事になる

これまでは一般に「仕事」と見なされなかったようなことが「仕事」として報酬を受け取ることができるのもクラウドソーシングの特徴です。「ペットを飼っている人に、そのメリットとデメリットの記事を書いてほしい」というようなことなど、一見仕事となんら関係のないようなことが、その人の特性として報酬を得られるようになっています。

数多くの仕事とワーカーが存在することで、最適化されるのがクラウドソーシングの特徴でもあります。同時にインターネットを活用することにより、これまでの「クオリティ」の考え方とは異なり、おしなべて全員に品質が高いものを提供するものが価値ではなく、求める人に最適な「価値」がマッチングする時代に突入しています。

他の人には価値にならないものが、ある人にはかけがえのない価値になっていたりします。インターネットがない時代には難しかったですが、今は価値と求める人をマッチングできるようになりました。あなたの得意なこと、好きなこと、詳しいこと、経験が価値になります。

経験やコネクションがなくても独立できる

これまで個人事業主といえば、どこかに所属して技術を磨いたり、コネクションを作ったりしてから独立するという形が一般的でした。

しかし今では、クラウドソーシングという仕組みのおかげで「新卒フリーランス」や「未経験から独立」という人も増えています。かくゆう私も未経験からの独立組。

クラウドソーシングには初心者向けやコンペ形式など、未経験にも開かれた場が多数あり、実績を積んでいくことで個人事業主として一人前まで稼げるようになる機能があります。

また様々なwebサービスのおかげで無料、もしくは安価に専門的なスキルを磨く機会が増えました。学校に通わずとも専門的な仕事ができる人が増えています。

新しい出会いがある

クラウドソーシングというとパソコンに向かって仕事をするので、なんだか機械的な仕事をしているようなイメージもありますが、もちろんネットワークの向こう側は「人」です。

クラウドソーシングを通して私が得たのは仕事だけではなく「出会い」も大きな収穫です。

日本、時には世界の人たちと繋がっていくことは、最初怖くもありましたが、新しい考え方を教えていただいたり、知らないものと出会わせてもらったりと、様々な経験を得ることになりました。

自信がなく、引きこもりがちだった私を外に連れ出してくれたクライアント。(相手は単なる打ち合わせで、そんな気はなかったかもしれませんが感謝しています。)

クラウドソーシングだけでなく、地域にも出た方が良い、と言ってくれたクライアント。(その時はクラウドソーシングだけでいい!と反発してましたが、、、すみません。感謝してます。)

自分に新しい境地でのチャレンジに誘ってくれたクライアント。(今では同じチームのメンバーでもあります。)

それ以外にも数多くのクライアントのおかげで、私は一人の社会人として立ち直り、それどころか「どこでも働ける」というある程度の自信を持って、移住するという、なかなか得られないような機会を手にすることができ、今新しいことにチャレンジできています。

デメリットは、、、?

稼げない、という意見も目にすることは多いですが、月収100万円という方もいれば、年収2000万円という方もいます。私も家族が食べていくくらいを稼ぐことはできましたし、また同じように一人前を稼いでいる仲間もたくさん知っています。

実際、今私が所属するTETAU事業協同組合でも活用していますし、また所属するメンバーの中にはクラウドソーシングを通じてかなりの収入を稼いでいる人も実際にいます。

ちょっと使ったくらいで判断するのは非常にもったいないと思います。

もっとも大変だと思われるデメリットは、自分が事業主であり、雇用されているように仕事が自然と与えられることはない、ということでしょうか。自分でスケジュールや仕事の量などをコントロールする必要はあります。これも徐々に仕事の量を増やすことで、少しずつ身について行くので心配ないかと思います。(という私もスケジュールをコントロールするのは非常に苦手なのですが、色々試行錯誤しています。)

じゃあこれら「自己責任」がデメリットなのかというと、、、

確かにそれなりに稼ぐためには時間も労力も必要ですが、未経験からの出発で家で働くということを手にすると思えば、それなりの努力は必要なのは当然に思えます。テレワークだけでなく他のお仕事でも当然のことですが、、、

最近サービスが普及するにつれて悪用する人も増えてきたと聞きます。それでもクラウドソーシングサイトの使い方に乗っ取って利用すれば、まず危険な目に合うことはありません。「甘い言葉に乗らない。」これも自己責任の一つとしてしっかり考えておきたいですね。

契約前に「個人情報を教えて欲しい」とか「LINE IDを教えて欲しい」などと言った誘いに乗らないように気をつけましょう。仕事はしたのにお金が支払われなかったと言っても、クラウドソーシング上で手続きしていなければ、取り戻すのは非常に難しいことです。(クラウドソーシング上で適切に手続きしていれば、支払われないということは絶対にありません)

まとめ

クラウドソーシング、なんだかいいことばかり書いてきましたが、私にとっては本当にいいことずくめでした。確かにすぐに十分な仕事が得られたわけではなく、いろんな苦労もありましたが、今ではやってよかったと心から思っています。

なんでも三日坊主になりがちな私。勉強するだけなら諦めてしまっていたかもしれません。お仕事と勉強が強くリンクすることで、学びながら仕事を得るというスタイルをクラウドソーシングによって得られたのは非常に大きな収穫だと思っています。

リスクはほとんどありません。もし、家で仕事ができれば、、、と考えている人がいたら、まずはチャレンジしてみていただきたいと思っています。和歌山にはすでにテレワークの仲間たちがたくさんいます。ぜひわたしたちと一緒に「家ではたらく働き方」を実現しましょう!

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    ※この記事は2018年7月20日の記事に加筆・修正したものを再投稿しています。働くことを諦めかけた私に、一筋の希望の光。これといった趣味もなく、仕事が割と好きでやっていた私。これからもこの日はずっと続くのだろうと思っていたところに、訪れた「出産」というライフイベントと、「長男の病気」という衝撃。働く

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  • 森脇 碌

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