白浜温泉

日本三古湯

白浜温泉 しらはまおんせん

住所
和歌山県西牟婁郡白浜町

ババンバ バン バン バン
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つい口ずさんでしまう「あの」名曲にも登場する白浜温泉。
和歌山県白浜町に湧き出る温泉地を総称して「白浜温泉」という。
火山のない白浜で温泉。
これは、南海トラフでプレートが沈み込むことで起こっているからだという。
(参考:紀南Good記事「あれもこれも、南海トラフの恩恵!?火山がないのに温泉が出る紀南の秘密」)

南海トラフの恩恵を受けた海沿いの温泉地。
美しい海を眺めながら浸かる良質なお湯が、白浜温泉の醍醐味である。

和歌山県道34号「白浜温泉線」という海沿いの道りには、その名の通り、温泉宿や足湯スポットが立ち並ぶ。

真っ白な砂浜が美しい「白良浜」を右手に「千畳敷」方面への坂道を登っていくと、潮の香りとともに、ふと硫黄の香りが漂う。
青い海を背景に、白い湯気が湧く中に立つ「行幸源泉」と書かれた鉄塔。
この鉄塔は「源泉やぐら」といい、ここで源泉を汲み上げているという。

行幸源泉は、白浜で最も古い源泉である。
かつては自然に湧出していたが、大正末期に観光客の増加に対応するため、温泉井戸が掘削された。
ここで汲み上げられた源泉を使っているのが、「崎の湯」。
雄大な太平洋を目の前に、波しぶきが届くほどの大迫力の露天風呂である。
高潮や風が強いときには、海に面した浴槽は閉鎖される。
お湯はすべて海に流れるため、シャンプーや石鹸の使用は不可。
湯壷は万葉の時代より残る歴史ある岩風呂と、まさに天然の湯である。

道後温泉、有馬温泉とともに日本三古湯の一つでもある白浜温泉。
「行幸源泉」の名称の由来は明らかではないが、「行幸」とは天皇が外出されるときに使われる用語である。
日本書紀には、当時の歴代天皇が訪れていたと記載されており、万葉集にも「牟婁の古湯」として登場している。
1300年以上前から、由緒ある温泉地として人々に愛されている。

白浜を訪れる際には、「手ぬぐい」ならぬ、「足ぬぐい」をぜひ準備しておいてもらいたい。
町のいたるところに、無料で気軽に利用できる足湯スポットがある。
白良浜の美しい砂浜、三段壁と太平洋の雄大な景色、円月島と夕日を眺めながら浸かる足湯。
「いい湯だな」
絶景と良質なお湯に、おもわず口ずさんでしまわずにはいられないだろう。

白浜御船足湯
三段壁 足湯