「自分らしさ見つけよう」
榎本 けいこ えのもと けいこ
けいこさんは、おしゃべり好きで聞き上手。聞き役のはずの私が、ついつい自分のことを喋っていて、あっという間に時間が経ってしまいました。
インテリアや家具に興味があった けいこさんが就職したのは、家具・インテリアショップのre-barrack interior(リバラック)。家具を扱ううちに、もっとうまく整理ができるようになりたいと思い始めたそうです。
学ぶことが楽しく、最終的に整理収納アドバイザーの講師資格を取得。片付けができるようになりたいという人に向けての講座を開催するようになりました。
何度か講座をする中で、けいこさんの言葉に納得する人がいれば、そうでない人もいることに気がついたそうです。自分の言葉を届けるためには、きっと心理学の知識が必要だ!と思い、出会ったのがエニアグラム心理学でした。
エニアグラム心理学とは、人が生まれつき持つ資質を、9つのタイプに分けた性格分類法のこと。タイプによって片付けのアドバイスが変わってくるそうです。例えば、未来思考の人は、過去のものは捨てやすい傾向があるので、思い出のものを処分し、空いたスペースにこれから必要となるものを収納する、などといったようにです。
「アドバイザーを始めた頃は、なんでこれが捨てられないの?と疑問を感じてました。でもそれは、私の価値観でアドバイスをしていたからだと理解できたんです。」さらに、「人の誘いを断れず、家のことはほったらかしの主人にいつもイライラしていましたが、それは誰かの役に立ちたいという彼の長所だとわかり、逆に尊敬できるようになりました。」とも。
エニアグラム心理学は、仕事に役立つことはもちろん、家族関係も良好になる!という実感を得たそうです。
こうして、エニアグラム心理学を取り入れた整理収納アドバイザーとしての活動が始まりました。今では、整理収納の枠を超えて、エニアグラム心理学を使った性格診断もされています。
「価値観は人それぞれ。それが理解できると、自分のことを認められるし、人のことも受け入れられるようになります。みんながみんな無理をせず、ありのまま生きていけたらどんなに素晴らしいだろうって思ってます。」今は仕事が楽しくて仕方がないのだとか。
どんな人とでも程よい距離感で付き合っていける けいこさん。初めて会うのに、すごく私のことをわかってくれてる!という、なんだか不思議でとっても心地よい時間でした。