お土産に喜ばれ田辺の文化を伝える和菓子
あなたはどちら派?鬪雞まんじゅうと南方熊楠っまんじゅう あなたはどちらは?とうけいまんじゅうとみなかたくまぐすっまんじゅう
鬪雞神社の近くにある和菓子屋と甘味処。地元の人にも田辺を訪れる人にも人気がある店です。外にある看板には「鬪雞まんじゅう」とあり、田辺観光の情報誌などによく載っているので、その存在を知る人は多いかもしれません。
店内で見ていると「鬪雞まんじゅう」以外に目に入った「南方熊楠っまんじゅう」。こちらも観光情報誌に載っているのですが、なんとなくでしか見ていませんでした。ところが、これは鬪雞まんじゅうといい闘いになるほどの魅力があると感じたポテンシャルの高い和菓子。この記事では両方の魅力をチェックします。
紀伊田辺のお菓子といえば鬪雞まんじゅう
その昔、鬪雞(とうけい)神社では鶏と鶏を闘わせる神事「とりあわせ」がおこなわれていたことにちなんで作られた鬪雞まんじゅう。
プレミア和歌山に認定されている商品で、個包装の袋の形が可愛らしく思わず手に取りたくなります。
紅と白があり、梅と柚子味の餡になっています。餡のイメージは、ひよこ饅頭などに使われているような餡でおいしいです。
2個入りのラッピングがお土産にかわいいと思ったときに目に入った9個入りの箱。この箱は指相撲ができるようになっていて、土俵で鶏と鶏が闘います。
まさに鬪雞神社の「とりあわせ」。
面白いと思ったデザインです。闘鶏神社の土産話とともに渡すのもとても喜ばれそうなポイントです。
可愛くて美味しい手土産!南方熊楠っまんじゅう
そしてもう1つ、南方熊楠っまんじゅう。この画像の鬪雞まんじゅうが並べられている左側が南方熊楠っまんじゅうです。粘菌の博士で有名な南方熊楠は田辺に定住していました。じつは奥様は鬪雞神社の宮司の娘だったとか。
熊の包装紙は熊楠の名にちなんでいるそうです。熊が「グスッ」、いや、「クスッ」と笑っている刻印が饅頭についています。
熊楠はあんぱんが大好きだったそうで、好きになった女性にあんぱんを30個も贈ったという逸話があり、あんパンをイメージして作られています。あんぱんの和菓子とは、想像がつきません。
食べてみると餡を包んでいる皮があんぱんみたいになっていて、確かにあんぱんをイメージしたまんじゅうになっています。あんぱんのふわっとした生地が薄い皮で表現されています。餡は鬪雞まんじゅうと同じイメージです。食べてみてびっくり!おいしくておすすめです。
南方熊楠っまんじゅうは個包装され1つ1つ小箱に入っています。小箱には熊楠をイメージする絵とエピソードが載っているのも差し上げものとして喜ばれそうなポイント。
2個入りのラッピングもありますが、8個入りの箱もおすすめ。なぜかというと、8個入りの箱の熊楠っまんじゅうは1つだけ「粘菌の刻印」が入っているのです。粘菌の刻印が入った饅頭があたりで、他の「熊の刻印」ははずれ。「はずれて残念」という意味で熊が「クスッ」と笑っている顔なのだそうです。
鬪雞まんじゅうと南方熊楠っまんじゅう、どちらも美味しいまんじゅうでした。どちら派かと聞かれると、個人的な意見は今まで思っていたイメージのギャップがあった南方熊楠っまんじゅうです。あなたはどちら派でしょうか。どちらも紀伊田辺の文化を伝えられてお土産にも喜ばれそうで自分用にもほしくなります。愛くるしいフォルムも味も魅力的なおまんじゅうでした。